君影草 (ページ8)

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青い空、透き通った海、白い砂浜に、笑顔のA。

『けいたー！！めっちゃ綺麗ー！！』

そう笑うAをカシャっと写真に収めた。

『もー可愛く撮ってくれた？笑笑』

「大丈夫、いつも可愛いから。」

『冗談やめてよー、笑笑』

冗談じゃないけどな、そう嘆いても聞こえてないみたいだけど、笑

『1人じゃやだな、2人で撮ろう』

インスタのエフェクトやsnow、気付いたら50枚くらい写真撮ってたらしい。笑
撮りすぎ。笑

「思い出だ〜なんか青春って感じ、全部写真送れよ！」

『帰ったら送るね笑笑』

『でもさ、彼女と来たかったでしょ。』

そんなに見つめないで、いつかは別れがあるのが怖くてずっと言えなかったことが、もう一つあった。

「もう一つ、Aに言ってなかったことがある。」

『まだあるのかー、笑笑』

『私には全部話してよ、親友じゃん！笑』

「俺たち、親友じゃなくて、恋人になろうよ。」

振られるのも嫌だし、振られてから気まづくなったりした時を事を考えて、ずっとこの思いに蓋をしていた。

目を今までにないくらい見開くA。

あぁ、言っちゃった。どうせ、

『けいた、遅いよ。私、ずーっと、好きなんだよ？』

「嘘、でしょ？、」

『私が今までけいたに嘘ついた事ないでしょー！！笑』

それは確かにそうだった。
でも、これはこれで現実を受け止められない。
ホントなの？夢？