俺の傍に。

11 ページ11

私はこの面接、誰にも知らせずに受けている。

だから、暢仁はもちろん
広島東洋カープの面接を私が受けているのも知らない。






まぁ、でも今日は色々と喋りすぎたし
どうせ落ちただろうから言う必要もないと思った。




合格発表は、運命なのかどうなのか、
暢仁のドラフト当日の夜。




暢仁がどんな球団からオファーを貰ってるのか知らないけど、どの球団に入ろうが
私は応援する。




出来れば、そばにいたい気持ちも無いわけじゃない。






けど、全ては暢仁がもっと大きな夢を叶えるためだから。









――――――――――――――――――









ドラフトの当日。

暢仁からはいつもどうりどの球団から指名貰えそうなのかとかも聞いてないし、

ニュースとかで言われてるらしいけど
見てもない。




なんか、変なプレッシャーとかになったらやだし
もし選ばれなかったら、、、

と考えちゃうから。








一応ドラフトの前日


色んな取材で忙しい暢仁と会える時間は
なさそうだったから



とりあえず電話で




『明日ドラフトだけど、どこからも選ばれなかったとしても、

大丈夫。私がバイトで養ってあげるから。』





と伝えた。





「誰が、女の子に養われるかよ笑

忙しくて最近会えなくてごめん。
ドラフト終わったらすぐ電話する。」



『うん。全然大丈夫。

待ってるね。』







暢仁の声もいつもより緊張してるように聞こえたけど


多分大丈夫だと思う。









そんな中すぐに、ドラフト当日になり、


私はギリギリまで大学でやることがあった為

できるだけ早く終わらせて速攻家に帰り、テレビをつけると




ちょうど、第一巡選択希望選手を発表するところだった。









私は、テレビを見ながら両手を組んだ。



『お願い、、、どこか選んで、、、』









第1巡選択希望選手





広島東洋カープ









.









森下暢仁 明治大学









「え、、、、


ひ、広島東洋カープ？？？」









ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙ





私の携帯がなったと思えば、






『はい、もしもし』








"水谷Aさんですか?



この度、広島東洋カープ球団職員の選考に




合格 致しましたことをお伝えします。







メールで送る場所に1週間後にお越し下さい。"

12→←10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す