【d!】拝啓桜の下で眠る君へ (ページ6)

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『……？』

目を覚ましたら

暗い牢屋のような場所

当たりを見回しても暗くて陰湿だと言う事以外特に何も無い

？｢おっ！目ぇ覚めたんか！｣

『…』

？｢そんな警戒すんなや！俺はゾムや！｣

『ゾム…ふーん』

ゾム｢なんや、反応うっすいなー｣

『俺をこんなとこ入れて何すんのかね』

ゾム｢いやー散歩してたら上からお前落ちてきたからビビったわー！w｣

？｢お前がゾムが連れてきたやつか｣

とてつもなく低い声でそう問われる

『…』

？｢まぁ、今はそんな事どうでもいい｣

？｢単刀直入に聞きたいお前は何者だ？｣

そこでまた別の人が来た

？｢トントンが俺おった方がええやろって事で来ためぅ｣

誰だこいつ

？｢こいつは酷いめうよ？俺はオスマンって名前があるめう｣

『？！』

オス｢今、君が考えてる事ぜーんぶ｣

筒抜けやで

？｢俺の紹介をしていなかったな俺はグルッペンフューラーだ｣

『俺は… A』

グル｢そうか、さてお前は観光客か？｣

『観光客ってなんなん？』

グル｢ほう知らないのか｣

『俺は追っかけられてた』

グル｢なににだ？｣

『緑の軍服着た青い腕章でαって書かれとった』

グル｢ふむ、(α国か) なぜ追われていた？｣

『そ、れは』

オス｢言えないことめうか？｣

言いたくないんだよ

オス｢そうめうか｣

『でも言うわ』

『俺さ

第三覚醒者やねん

この告白をすると

捕縛しようとしてくるんじゃないかと

心配になる

グル｢…そうか俺はお前の自由を制限するつもりは更々無いしかし、怪我や体調不良が酷いからなしばらくこの国で過ごしてもらうがそれでも良いか？｣

それはとても嘘偽りには聞こえなくて

このままこの国にいてもいいんじゃないかと思うくらいだった

『分かった』

グル｢そうか｣

そういった彼の顔は

とても優しかった

その顔を見て

俺はとてつもなく安心した