【d!】拝啓桜の下で眠る君へ (ページ19)

今日:12 hit、昨日:1 hit、合計:4,638 hit

14 ページ19

ゾムに連れられ、図書室を後にした。

ゾム「食堂から行こうや！その後訓練所な！」

『おん。』

途中喫煙室を通れば、鬱先生とショッピくんと、チーノくんが居た。

鬱先生はすぐこちらに気付き、こちらへ向かってきた。

鬱「あ〜、ゾムさんやないすか〜。どうしたん？新人くん連れて。」

ゾム「案内や。んで、大先生。」

鬱「ん？」

ゾム「煙草臭い。後10メートル位離れてくれん？」

鬱「それは離れすぎやろ。」

ゾム「じゃあ、俺行くからな。」

顔を顰めながら、スタスタと歩き始めたゾムに着いていく。

煙草が嫌いなのかと一人で納得し、そのまま食堂の前まで来た。

中に入ればシャオロンがご飯を食べていた。

シャオ「げｯ！」

ゾム「シャオロンさんじゃないすかっ！チッスチッス！」

シャオ「おっ前、こっち来んなや！俺は飯食うてんねん！」

ゾム「一緒に食べましょうよ〜！」

ゾムは当初の目的を忘れ、シャオロンに標的を絞ってそのまま食堂に座り込んだ。

このまま待っても、かなり時間がかかるだろうし、自分が巻き込まれる可能性もあるので、食堂から出ることにした。

『………どうしよ。』

案内役が居ない。

取り敢えず道なりに真っ直ぐ進む事にした。