【d!】拝啓桜の下で眠る君へ (ページ17)

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『ｯ……ぁ、』

もがこうと伸ばした手は白い天井を仰いだ

しん「おはよう、A…嫌な夢でも見た？」

『……ううん、大丈夫…なんもないよ』

しん「…そっか、じゃあ涙拭っとくね」

眠っている間に泣いていたらしい

涙の筋は優しく拭き取られた

『なぁ、俺どんぐらい寝てた？』

しん「大体……4日位かな」

『oh......』

しん「体温とか脈拍測って何も異常無かったら動いてもいいよ」

『わかった』

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しん「異常なし…と」

『ん』

しん「どうせだし城内とか見て回ったら？」

『え？』

しん「ん？」

『牢屋入ってたけど出てええのん？』

しん「あー、なんかグルッペンがAの事幹部にする手続き進めてて…まぁ、もう出していいらしいから」

『そうなん？』

しん「うん。まぁ、城の中とかちゃんと把握しといた方がいいでしょ？だからまぁ、見て回っておいで」

『わかった、ありがとうしんぺい』

しん「いえいえ」

扉を開けて医務室を出て音を立てないよう静かに閉めた

『探検……！』

さて、どこから行こうかな