【d!】拝啓桜の下で眠る君へ (ページ15)

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『トントンさん、よろしく』

トン「……」

こっわ…めっちゃ睨むやん

グル「よし！ええか？」

トン「ええですよ」

『大丈夫ですよー』

グル「開始！」

トントンさんはゆっくりと此方に近付く

『………』

まばたきをした瞬間

一気に距離を詰めてきて

少し青みがかった剣を振ってくる

バキッ

『ｯう゛、…ぃ゛』

これは

『ｯ………ぐ…』

腕が…上がらん

鱗がボロボロで血がどんどん出てくる

一撃がかなり重い

(折れたかな…)

『……！』

目の前に炎が迫る

『あ゛づｯ……ぃ゛』

さっきよりも身体が疲れやすくなってる

『……は、ｯ……ぐ、』

トン「………」

『……ぁ』

思い切り頭上に剣が振り下ろされる

『………が、ｯ』

硬化しててもダメージが半端じゃない

頭が割れるような痛み

でも、まだ…まだやれる

『俺は…ｯ』

立ち上がろうとしたが足に力が入らない

『……ｯ』

目の前がグニャグニャに歪む

「トントンの勝ちだ」

それだけが聞こえた