あの人は婚約者、あの人は…結ばれない好きな人 4【マレウス・ドラコニア】【ヴィル・シェーンハイト】

4ｰ9興味本位 ページ10

「……本当にお騒がせしてすみませんでした」









恥ずかしさで、今にでも倒れそう



からかわれた事に恥と怒りを感じて泣いた挙句、急な混乱状態で迷惑をかけてしまった…死にたい。穴があったら入って5年は出たくない







レオナさんは「もういい」と言うけど、私の脳内が大丈夫じゃない。こんなんじゃレオナさんの顔を見られない




「…さっきお前に聞いた質問は、確認したかったからだ」





「…え？」







遠くの土に埋まって、少しだけ葉をモゾモゾと動かしているマンドラゴラを見つめながら、レオナさんは話し始めた




「王族側の一方的な好意が原因で、"強制的な婚姻"が古くから各国で行われていたのは、お前も知ってるだろ。その中で、終いには本人の同意無しの性行為が多いお陰で、自害するお妃様が少なからず居たんだとよ。お互い愛し合って一緒になった奴なんておとぎ話の中だけだ」









強制的な、婚姻……


同意無しの、性行為、、














ゾクッ





……そういう、ことか




「最近は政略結婚もお見合いも、殆どが時代の流れとともに消えてきている中……お前のトカゲ野郎のに対する接し方が気味悪くてな。最初は気の所為かと思ったが…時代遅れの茨の谷の事だ、予想は当たってたみたいだな」






「……それを知って、どうしたいんですか？」





「…さぁな。俺も分かんねぇよ。……強いて言えば、興味本位だろうな。目に映る度にお前の違和感が不気味で仕方がなかった。にしても、流石にあそこまでパニック状態になるとは思わなかったがな。……それより不思議なのが、お前のマジカルペンだ」










「……え？」



















「――――――――――お前、なんでブロットが一滴も溜まってねぇんだ？」



To Be Continued⏩

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