4ー5レディーファースト ページ6
「……あの、そろそろ離れてくれませんか」
「……まだ寝てんだろ、俺が起き上がるまでお前も動くなよ」
「いやもう2時間経ってますし…あと脚が痺れて感覚がもう無―――――――――あっ、やめ、動かないでくださっ…!!」
この人、私が脚の痺れに耐えてるのを見て楽しんでるっ…。…っああもう!!!悔しいわ、こんなぐうたらな他国の王子に弄ばれるなんてっ…!!!!
こんな屈辱を味わわないと行けないなんて…ここに来るんじゃなかったわ
それにもう、流石に脚が耐えられない…!!
レオナさんがもぞもぞと動いたり寝返りをする度に私が必死に耐えているのを分かってて、あえて多めに寝返りをするせいで余計に刺激が走ってくる
「動くなっつってんだろ…って、おいっ、何してんだ」
「っ…し、死……ぬ…っ………」
脚の痺れに耐えきれず、私は身体を倒した。もちろんレオナさんに害が及ばない方向に
痺れというものは痛いわけでも痒い訳でもない。ただ痺れが辛いというだけで、言葉にするには難しい感覚だ
膝枕ってこんなに疲労が溜まるものなのかしら、暫く立てる気がしない……
「ガルルル……ったく、膝枕くらい我慢しろよ。お陰でろくに寝れやしなかったじゃねぇか」
「いい加減にしてください!!2時間も横になっていながらよくもそんな――――――――――――――――」
ムギュッ
「あ゙あ゙ぁあっ…!!!!っ……や、離してくださ…ほんとにっ、お願いだから今は触らないで!!!!!!」
この人、思いっきり私の足を掴んでっ、…!
なによりとても楽しそうに笑っているのが物凄く癪に障る
なんで私がこんな目にっ…!!!
「おいおい、この俺が特別に早く痺れを無くしてやろうとしてやったのに、その言い草は無いんじゃねぇか?」
「貴方はレディーファーストを重んじる国の王子でしょう?!私をいじめて楽しいですか?!!」
「そりゃあ楽しいさ。あのトカゲ野郎の未来の配偶者だからな、暇つぶしには良い相手だ」
「っ〜〜!!!!っこの人でなし!野蛮人!怠け者!!問題児!!こんなの弱い者いじめよ!!!」
悔しくて、涙が出そうになる
今この場で頭に浮かんだ言葉を言ってみたけど、この人はなんとも思ってない
なんなら、今にも泣き出しそうな私を見て更に悪い顔で笑っている
To Be Continued⏩
268人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
berry(プロフ) - 好きです大好きです神様ですね貴方は。続きの更新をいつまでも待ってます!!! (1月5日 3時) (レス) @page45 id: 1e74c8e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
愉快な太宰 - 更新ありがとうございます‼嬉しすぎて涙が出ました。 (11月27日 7時) (レス) @page45 id: cbd0df663f (このIDを非表示/違反報告)
中二病メープル - ん、んっ!好きです。大好き!応援してます! (11月13日 20時) (レス) id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
パンパース - 占いツクールもう腐るほど見てきたけどこの作品は、マジで神。もう愛してる。作者様ありがとうございました。更新頑張ってください! (10月8日 22時) (レス) id: 80025653cf (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何でだろう…マレウスとかヴィルも好きなんだけど…1番チャールズが好きだわ() (9月28日 0時) (レス) @page42 id: f7ce363bb5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:成人しました。 | 作成日時:2022年5月2日 21時