4ｰ41失恋 ページ42
「それよりも…これはどうしたことだ？少し早く着いてみれば、ステージがめちゃくちゃじゃないか。…まさか、心配性で気性の荒い蛮族でも暴れたのか？」
蛮族と言ったマレウス様の視線は、チャーリーお兄様へと向けられていた
マレウス様は私との婚約の話を進める時に相当苦労したと過去に噂で聞いた事がある。その為に唯一私を守ってくれていたお兄様を外交官として他国へ送るなどして、私から無理矢理引き剥がした隙に話を進めたと。
お父様も身内にはなりたくなかったからか最初は拒んでいたらしい。でも、マレフィシア様がお母様に過去に面倒な頼み事…いや、命令と言えるだろう。そのせいでお母様は一時期精神が狂っていたと聞く
お母様の教育方針があれだったのも、マレフィシア様が関わっていて、その理由がマレウス様にある
だからこそ、計画の邪魔となるお兄様を目の敵にしている
当の本人である私は、噂話をしていた使用人からこの話を聞くまで何も知らなかった。無知程厄介なものは無いと思う
それでも、お兄様は私を守ってくれる
「はっ、分かってる上で聞くなんて、冗談が過ぎますよ。…あぁ、もしかして、あなた様の実力はこんな簡単な事も分からない程だったのでしょうか？あぁ、どうしましょう…あれ程期待されているというのに未来の王がこれでは、、ねぇ？」
2人の額には青筋が浮き出ており、今にも一戦交えようという空気が漂っている
こんな状況、お兄様1人止めるのも難しいと言うのに、私に、2人を止めることなんて不可能だ
一体、どうしたら━━━
「…ツノ太郎、この人と知り合いなの？」
………え？
「「ツノ太郎？！」」
…監督生は、この状況を分かってて声をかけたのかしら？いや、それより、、ツノ太郎？誰が？
…………………マレウス様が？
「ああ、そうか。お前達は初めて会うだろう。この男はAの兄だ。Aには3人の兄がいるが、、どの男も僕は少し苦手なんだ。…特に、三男はな。Aに近付くといつも穴が空くほどに睨まれてしまう」
「妹思いのお兄さんなんだね。…ね、ねぇ、ツノ太郎。A先輩とは、仲がいいの？」
「おや、伝えていなかったか？僕とAは婚約しているんだ。この婚約は政略的なものではなく、互いに愛し合って結ばれている。出来れば僕だけではなくAとも仲良くしてやってくれ」
そう言われた監督生の顔は、失恋に打ち拉ぐられていた
To Be Continued▶
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berry(プロフ) - 好きです大好きです神様ですね貴方は。続きの更新をいつまでも待ってます！！！ (1月5日 3時) (
レス) @page45 id: 1e74c8e0f6 (このIDを非表示/違反報告)
愉快な太宰 - 更新ありがとうございます‼嬉しすぎて涙が出ました。 (11月27日 7時) (レス) @page45 id: cbd0df663f (このIDを非表示/違反報告)
中二病メープル - ん、んっ！好きです。大好き！応援してます！ (11月13日 20時) (レス) id: e52a8096f8 (このIDを非表示/違反報告)
パンパース - 占いツクールもう腐るほど見てきたけどこの作品は、マジで神。もう愛してる。作者様ありがとうございました。更新頑張ってください！ (10月8日 22時) (レス) id: 80025653cf (このIDを非表示/違反報告)
あ - 何でだろう…マレウスとかヴィルも好きなんだけど…1番チャールズが好きだわ() (9月28日 0時) (レス) @page42 id: f7ce363bb5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：成人しました。 | 作成日時：2022年5月2日 21時
