ただ、あなたが好きでした。 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:13 hit、合計:24,126 hit

8 ページ8

そうして茜を連れてった愛佳。
んー、なに話してるんだろ、気になる。

～

愛佳side

ﾊﾞﾀﾝｯ

屋上のドアを閉めて、茜を見る。

茜｢もー、なに？あのことならもういいからね。｣

愛｢よくないよ、全然よくない。｣

茜｢告白とかするつもりもないし、私は別にこのままでいいもん。｣

嘘だ、本当はそんなこと思ってないはず。でもきっとトラウマがあるから進むことも怖いんだろう。

茜は、きっとAに恋をしている。
一目惚れしたとは教えてくれたけど、相手は教えてくれなかった。でも私はAだと思う。直感だけど。

愛｢誰かに取られちゃってもいいの？｣

茜｢相手が誰かもわからないのによくそんなこと言えるね。｣

愛｢わからないけど、取られる可能性ある子なんでしょ？｣

Aだとしたら可愛いから人気ありそうだしね。
私は間違ってない、と思う。茜の背中を押したい。それは鈴本や織田も同じなんだと思う。鈴本のやり方はちょっと、強引すぎるなって感じたけど...

茜｢もういいの！ほっといてよ｣

愛｢そんなに言うなら、なにもしないけど...もしなんかあるんだったら言ってよね、うちらも長い付き合いなんだからさ。｣

茜｢うん...ありがとね、まなか...｣

もう、急に弱々しくなっちゃうんだから。
私は茜を抱き寄せた。
しばらくこのままでいてあげよう。
あまりみんなに心配かけるわけにもいかないから、もう少ししたら戻らないといけないけどね。

茜、私はなにがあってもずっと応援してるからね。
だって茜は、あの時私の背中押してくれたから。

～

Aside

まだ、戻ってこない...ずいぶん長いなぁ。

理｢ふふ、そんなに気になる？茜達のこと？｣

えっ、バレてた！？

平｢さっきからずっとそわそわしてるよ笑｣

A｢えへへ...何話してるのかなぁって思って。｣

理｢なんだろうねぇ。｣

平｢恋愛相談とか？？｣

れ、恋愛？！！やっぱ茜が一目惚れしたって話は本当なのかなぁ、ショック...
あれ、なんでショックなんだろ。別に茜が誰をすきになってもおかしくないのに...また胸がズキズキする。なんでなんだろう。

平｢A？どうかした？｣

A｢ううん、なんでもない！｣

～

数分後

愛｢お待たせ～｣

愛佳が戻ってきた。

理｢おかえり、話終わったの？｣

愛｢うん終わった！｣

平｢あかねんは？｣

愛｢トイレ行ってから来るって。｣

私の心のモヤモヤはご飯を食べ終わっても消えなかった。