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HRまであと数分。いつまで経っても私の隣の席が埋まらない。茜、どうしたんだろう。昨日とか、この時間にはもういたはずなのに。今日は愛佳も教室にいるし、きっと誰かに呼び出されたわけじゃないんだと思うんだけどなぁ。
平「あかねん来ないね。」
やっぱりてちも気づいてたみたい。
A「だね、今日休みなのかな?」
平「私なにも聞いてないからなぁ〜、愛佳とか理佐は知ってそうじゃない?」
A「たしかに!聞きたいけど席が遠いなぁ...」
HRの時間が近づいたら席に座るっていうのがこの学校のルール...さすがに大声で話すわけにもいかないからどうしようもない。アイコンタクトも多分難しいし、愛佳なんて寝てる。
平「LINEしてみれば?」
あ、たしかに。その方法はあり。てち頭いいんじゃん普段はばかだけど。
A「それはいい考え!してみる。」
『今日学校来ないの?』と送信してみる。
すぐ既読つくかなぁ、そもそも今どこにいるかもわからないし...寝坊でもしたのかなぁ。
数分待ったけど、全然既読にならない。
先生が入ってきたから本来は携帯をしまわなければならないところだけど、机の下でこっそりいじることにした。...あ、既読ついた!
茜『うん今日は休む。』
やっぱ来ないのかぁ...寂しいなぁ。理由が気になるけど、聞いても大丈夫かな?
A『風邪でも引いたの?』
茜『そういうわけじゃないんだけど、ちょっとね。』
茜はちょっとね、とか意味深な言葉を使いがち。こんなの気になってしょうがない。
A『明日は来てよね!』
とりあえずHRがもう終わるからそう返信して携帯をしまうことにした。
〜
愛「今日茜休みなんだね、なんかあったのかな。」
平「え、愛佳なんも言われてないの?てっきり知ってるんだと思ってた。」
愛「なーんも言われてないよー、ね、りさ。」
理「うんうん。珍しいよね、茜そんなに休まない子だったのに。」
A「そうなんだ...どうしたんだろうね。」
愛「A、放課後茜の家行ってみれば?」
愛佳が少しニヤッとしながら言った。なんでニヤッとしたのかはわかんないけど。でもたしかに家はわかるから行けなくもない。
A「行ってみようかな...」
理「え、A、茜の家知ってるの?」
A「うん、昨日パフェ食べに行ったあと家まで送ったからわかるよ。」
平「えーいつの間にそんな仲良くなってたの笑」
てちが不思議そうに言った。
とりあえず、放課後 茜の家に行ってみることにした。
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作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時