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Aside
いつになったら茜に思い伝えられるかな
最初は伝えたって後悔するだけだと思って言うつもりはまったくなかったけど、最近は叶うわけないけど伝えたいっていう考えに変わった。抑えられないほどのすきが溢れているのかもしれない。
だって毎日、惚れていく。
入学してもう半年ほど経った。毎日いろんな茜を見た。すきになった時よりももっといろんな茜を知ることができた。そのたびにすきが更新されていく。あれから私たちの関係はなにひとつ変わらなかった。5人で過ごして、たまにすずもん(この前仲良くなった)とオダナナがあそびにきたり、梨加ちゃんとかゆっかーとかねるちゃんとかとも話したり。私の生活は充実していた。
高校生活がこんなにたのしくなるなんて思っていなかった。この仲間と何年後もずっと仲良しでいたいと思った。
そんなある日_
ピロンッ
夜、ベッドでゴロゴロしているとLINEがきた。誰かなーと思って携帯を手に取る。
佑唯からだった。そういえば全然連絡とってなかったな。佑唯はギターを弾くのがすきで、高校でもギターの練習で忙しいらしいから、遊ぶこともしていなかった。
佑『突然連絡ごめんね!Aに会いたくなっちゃって。よければ今度の日曜日あそばない?』
お誘いだなんて珍しい。ちょうど日曜日は暇だし、私もそろそろ佑唯に会いたい。
A『全然大丈夫!私も会いたいよ日曜日空いてる!!』
そう送ると、すぐに既読がついて返信がきた。
佑『ほんと!うれしい!!たのしみだなぁ』
A『うんうん!たのしみだね』
佑『じゃあ時間とか場所とかは近くなってから決めよ!おやすみ!』
こんなはやく終わるってことは明日も忙しいのかな
体調とか心配になるけど、佑唯のことだから大丈夫だろう。元気にやっているはず。
私もそろそろ寝ちゃおうかな、やることもないし。
そう思ってウトウトしているとインターホンが鳴った。
え、こんな時間に誰?
おそるおそる返事をすると…
茜「わたし!!」
え!!?
A「あかねっ?!!」
なんで茜が私の家に?!驚きすぎて声が大きくなった。
茜「なんか寂しくなって来ちゃった笑」
ドアを開けると、少し大荷物の茜。ふんわり甘い匂いがする。
A「えーっと?」
全然状況が理解できない。そりゃそうだよ突然すきな人が目の前に現れるんだもん。
A「よく家わかったね?」
茜「うん、教えてもらった!」
A「え、誰に?」
茜「秘密!」
えぇどういうこと!
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作者名:結冬 -yuto- | 作成日時:2019年1月19日 14時