少年の話 ページ8
成瀬は久しぶりに誰に求められず遊べることがただただ楽しかった。
黒「成瀬くんはなんで遊ばなくなっちゃったの?」
成「お病気なんだって…転ぶといたいいたいするんだって」
黒「この間のも?」
成「うん…」
ズルッ
ほんの気の緩みだった
小さな手が鎖からずり落ちた…
ドンッ、ゴンッ!!!!!!!
おしりから後ろに落ちてすぐ立ち上がった成瀬のみぞおち近くのお腹にブランコが…
成「ぅぅ………ゲホッぅぅぅぅ」
先生が駆けつけた時にはもう遅らったらしい
これまでにないほどの苦痛が成瀬の小さな体を襲い、耐えられなかった成瀬は気を失った
起きた時にはベットの上で担当医の…
一ノ瀬 彼方 が心配そうな眠そうな顔でそこに座っていた
成「お母…さん…」
彼「あ、起きた?」
彼方が押したボタンからは、安らぐような音楽が流れ
その曲が終わって3分ほど経って成瀬の母親が病室へ入ってきた
その後看護師が入ってきて検査を受け「器官の3つに傷がついた」ことを知らされた
さすがに普通に過ごすことは困難なため
入院という結果になった
病室が変更になり 103号室
に移動した
『あ!新しい子だ!』
成「……」
成瀬は驚いた自分以外にも同じような歳の子がいたから、もしかしたら自分しかいないのではと思っていたから
『彼方先生〜この子の名前は?』
彼「成瀬くん名前…言える?」
成「……さくらみや、なるせ……です…」
『成瀬くん?!』
『よろしく!私はしのみ A』
成「名前ちゃん?」
『うん!』
『せんせーこのこいつまで?』
彼「分からない…少なくとも今まででいちばん長いと思うよ、ちょっと言葉は早いけど『ドナー』って言うのが必要なんだ」、
『?』
『でもいっぱい遊べるね!!!!!!!よろしく〜』
彼「いやw体が弱いからたくさんは遊べないよ」
『ぇぇえええー』
成「ビクッ!」
『成瀬くんはここ!!!!!!!私の隣!』
成「う……うん…」
彼「仲良くな」
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:天狼 | 作成日時:2021年1月12日 22時