とある噂のお話 (ページ14)

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少女のお話ページ14

キキーーーーーーーーーーーーｯ

ドンッ

鈍い音が街中に響き渡る

そこには血まみれの少女と堕落し静かに涙を流す母親の姿があった

遡ること2時間前

母｢A遅くなっちゃってほんとごめんね、｣

『ううん！ママが忙しいのわかってるもん!!!』

母｢ありがとう…｣

父親は転勤中､母親も仕事で家にいる時間が短い、誕生日ケーキを買いに行ったのはAが6歳を迎えて、1週間後やっと母親の休みが取れた日だった

『お母さん！早く早く!!!!!!!』

母｢ちゃんと右左右して！じゃないと危ないからね｣

『みーぎ、ひだーり、みぎ！』

『いこーーー』

あと一歩…あと一歩でも遅ければこの悲劇は起きなかったかもしれない……と今更思ってももう遅い

飲酒運転だった……

・

・

・

少女が目を覚ますとそこは夜のくらい世界ではなくこれでもかと言うくらい明るい眩しい世界であった

『う、』

母｢!!!……A……？｣

『ま、ま、』

母親は慌てたようにナースコールを押しその焦りとは裏腹に優しい曲がその場を和した

医｢良かった…あの状態からの回復は奇跡と言って良いでしょう｣

？｢こんにちは､四ノ宮 Aちゃんだね？｣

『…はい！』

？｢俺の名前は一ノ瀬彼方君の担当医だよ｣

『彼方？たんとーい？』

彼｢彼方先生ね！君のお世話をする人｣

『召使いさん！』

彼｢うーんw、ちょっと違うけどいっか｣

医｢!!!ものすごい元気だ…もう一度レントゲンを撮らせていただきます｣

母｢……どうでしたか｣

医｢確かに臓器などに以上は今のところありません手術が上手くいったのでしょうしかし一つだけ気になる点がありましてそこは今の医療では治せないのです、つまり突然死の可能性が高いです｣

母｢ｯ!!!!｣

医｢残念ながら病院生活になるかと…｣

母｢Aが生きているなら……元気でいられるなら｣

……………

沈黙が流れていった

そして約5年間なんの変化もなく少女は元気に過ごしているいつ倒れるか分からない暗闇の中で