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参肆 ページ35

行く宛のなくなった私は素直に側へ駆け寄った

縁側に座れて少し体が楽になる。


善「今日は騒がしいなぁ」

唐突に話し出す。

「だね笑」


相変わらず穏やかではあったが、そこにはさっきまでの甘い雰囲気はなかった



鬼殺隊として、明日すら保証されない者として、一瞬一瞬を噛み締めていた。



いつ会えなくなってもおかしくない仲間、

いつ無くなるか分からないこの時間。


だからこそ儚く、愛おしいのだが、やっぱりいつになっても続いて欲しいと思ってしまう。







鬼がいなくなったら毎日こんな生活が過ごせるのかな?


そしたら善逸と結婚…して、我妻Aになってたりして…!



少し浮かれて嬉しくなったが、明日の生死すら分からない自分がこんなことを考えてる事に恥ずかしくなる



もんもんと考える私を隣に

善「そんな難しく考えないでさ、大丈夫だよ」

前を向いたまま一言漏らした



「善逸…」



多分全部筒抜けなんだろな






善「俺だって明日生きてるかすら分かんないけど、」


うぅ、それを言うでない

1番気にしてた事をあっさり言いやがる善逸



善「何寂しくなってんの笑」


「だって、」


1番嫌なこと言うからじゃん、

言いそうになってやめた。涙声になりそうだった



善「しょうがねーなあ」

と言って自分の両足の間を叩いた、座れとでも言う様に


しょうがないから座ってあげた



「…もうほんとにー、善逸さん良くないですよ?」


善「ん?何が?笑」


分かってるくせに、、楽しんでるなあ

自分だけ遊ばれてばっかで悔しくなったから


「善逸は私が死んでもいいんだー!もういいし!!」

なんて意味わからない事を言ってしまった。



善「何でだよおおおお笑そんな事言ってないだろ!」


やけくそになった私の首に顔を埋める善逸。


善「…ごめんね?(ボソ」


く、くそ…可愛い……

でもそんな事で心が揺らぐ安い女ではないぞ!


頑張って無視しつづけてると

首元で分かりやすく息をし始めた

それが予想以上にくすぐったくて


「ふふ、ふ、ねぇ、待って笑」


善「どーしたんですか?笑」


「一旦、やめ、て笑」


止める気配が一向にない。


善「Aから可愛い匂いがする〜」



可愛い匂いってなに笑

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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , 時透無一郎   
作品ジャンル:アニメ
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おつかれ様です作者様! - 炭カナ・・・伊アオ・・尊。 (2021年5月23日 18時) (レス) id: 3429c88509 (このIDを非表示/違反報告)
もももももももも(プロフ) - ぴたんこぴったんこさん» ありがとうございます!!本当に励みになります! (2021年1月28日 15時) (レス) id: 4d4208f60d (このIDを非表示/違反報告)
ぴたんこぴったんこ(プロフ) - おつかれさまでした!とても良い作品に出会えて幸せでした〜! (2021年1月27日 12時) (レス) id: 2d0317f02b (このIDを非表示/違反報告)
もももももももも(プロフ) - しがれっとさん» 返信遅くなって本当にごめんなさい!!めちゃくちゃ嬉しすぎて昇天しております、ありがとうございます! (2020年12月30日 23時) (レス) id: 4d4208f60d (このIDを非表示/違反報告)
しがれっと(プロフ) - この作品めちゃくちゃ大好きです…!更新楽しみにしてます! (2020年12月19日 2時) (レス) id: 1f8c33c3c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みな | 作成日時:2020年11月12日 22時

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