我妻くんとの青春【鬼滅の刃】 (ページ29)

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弐捌ページ29

急にバッ！と立ち上がったかと思うと私の手を取り、何処かへと歩き出す善逸

「善逸？どっかいくの？」

「みんなに言わなくていいの？」

「だ、大丈夫？」

善逸の感じがいつもと違っていっぱい質問しちゃった

てかカナヲ怖いんだもん…

怒られそうなんか((

しばらく歩くとぷち草原みたいな所に出た

ずっと無言な善逸にもっかい話しかけてみる

「善逸？どしたの、なんかあった？」

善「…いや、だった、？」

「何が？」

善「俺に連れ去られて。もしかしたらみんなといたかったかもしれないとか今更だけど思っちゃって、、」

やっぱなんか今日はいつもに増して不安そうだな、

私のせいかなぁ、ちゃんと言わなきゃ！

「全然、みんなといたいってのも嘘じゃないけど、善逸といっぱいいたかったから嬉しいよ？」

音で分かるでしょ？嘘ついてないって、と加える

「…しかもせっかく恋仲になったのにそれらしい事何もできてなかったし！！」

少し恥ずかしい台詞だからわざと大きめの声量で言ってみた。

善「A、、えっとつまり、してもいいって事？」

ん？この子何か勘違いしてないか？

「えっと、それh(

言い終わる前に抱きしめられた。

さっきは一方的に抱きしめられて驚きのあまり対応できなかったけど、今回は自身の腕を彼の背中に回す

私も、いついなくなるか分からない善逸を思いっきり感じようと思った。

すると善逸は私をゆっくり離し、目を合わせる様な姿勢をとった

なんか、、なんかなんかなんとなくだけど…これってアレなんじゃないかな、

本能的に口付けを悟った

だから、目を瞑ったのに…

しばらく経ってもこない善逸の気配を不思議に思い目を開けると、私の頭を撫でたままずっと見つめられていた事に気づく。

待ってえええ、めっちゃ恥ずかしい…

自分でも痛感するくらいに顔周りが熱くなる

善逸は私から1秒たりとも目を離さない。

耐えられなくなって善逸の胸に顔を埋めた

「あぁぁ、ほんとに恥ずかしい…」

善逸の耳の良さを忘れ、聞こえぬ様小声で言ったのに

善「何が？笑」

またも意地悪をかけてくる

「何がって、してくれると思ったのにー、」

ちょっといじけた様な口調になっちゃった

もう今日は絶対目合わせてやんないんだから！と心に決め、善逸の胸から頭を離さないようにした。