結びの弦 /羽生結弦 (ページ22)

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氷帝の王者 20 ページ22

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昌磨「ちょっと麗ちゃん。話が違うじゃん」

麗「何が、別に昌磨くんに嫌がらせしようとかそうゆうつもり出やったわけじゃないんだからいいじゃん」

昌磨「それでも、僕が野菜嫌いなの知ってたよね？なんで入れるの」

今何故、昌磨くんと口論してるかというとお昼ご飯の具材を野菜にしてしまったから
昌磨くんだけに野菜を入れないなんてことは出来ないしだったら我慢して食べてもらうか残すかどちらかにしてもらおうと思ってた

麗「っ～！じゃあいいよ、そんなに嫌なら残せばいいじゃないですか。私は昌磨くんの健康の為を思ってやったことなのに」

昌磨「お肉だけでもちゃんと健康になれるし、麗ちゃんがそういうならこれもういらないから。僕練習に戻るから」

周りからは『ヤバくない？』というヒソヒソとした声が聴こえる昌磨くんはと言うとガタッと音を立ててリンク場の方へと戻ってしまった
ちょうど去る時に合ったのが結弦と刑事くんで昌磨くんのイライラしてるのにビックリしてた

結弦「麗、昌磨どうしたの？」

麗「知らないよ、あんな野菜嫌いでわがままな昌磨くんなんて」

すると二人は何かを察したらしい

刑事「俺ちょっと昌磨の方言ってくる」

結弦「おっけ………麗、ちょっとこっちおいで」

手を引っ張られ連れてこられた先はスケート場の2階部分
ガラス張りになっていて下のリンクが見える場所に連れてこられた

結弦「……昌磨に野菜食べろって言ったんでしょ？」

麗「……言った」

結弦「そんで言い過ぎて喧嘩して昌磨は闇雲に今練習してるって感じでしょ？」

麗「……そう」

結弦「昌磨もああ見えて頑固だからさ自分の意見を曲げたくないんだよ。野菜を食べないって決めたら絶対食べないし」

麗「私は健康の為を思ってやったの……昌磨くんが野菜嫌いなのは分かるけど体調崩したら元も子もないと思ったから…食べない昌磨くんに『食べないなら残してもいい』なんて言っちゃった」

結弦「それは、麗が良くないね。でも昌磨も悪い。端から食べないで帰るのはおかしいからね……ほら、麗。あそこ見てみ」

結弦が指を差した方を見ると4回転を連続で挑戦しようとする昌磨くんの姿だ
リングサイドには刑事くんもいる

結弦「4回転連続で飛ぼうとしてるでしょ？何かいらいらした時必ずああやって自分を追い詰めるような滑りをするんだ」

麗「あんなに飛んだら足痛めちゃう…」

傍からしたら無茶しているようにしか見えない跳び方だ

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