episode4 - β ページ5
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手から落下した角のない消しゴムは、悠長にあいつの元に辿り着く。如何ともしがたい。俺は仕方なく椅子を引いて、消しゴムに手を伸ばす……その動作を、朝露のごとし止めた。
消しゴムに先に辿り着いたのは、あいつの無垢な爪先。
それだけ、あいつの爪先だけ。
俺の視界で、きらきらと煌びやかに。
「 はい、爆豪くん 」
あどけない笑顔で、消しゴムを手渡された。触れることはなかった、けれど。
「 ……悪い 」
張子の虎のように、薄弱とした声が喉を掠める。お礼は中々出てきてくれそうになかった。情けないものだ。
窓の外は薄暗く、とても昼間だとは思えない。ガラスが写し取るあいつは、授業についていくことが必死なのか、手を休めることなく板書している。
目が合ってしまいたい。
じっと見つめて
お前が好きなのだと
俺はあいつに分からせたい
俺の受け身な恋心など、誰も見ず知らず
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7.4g(プロフ) - りこさん» ありがとうございます（ ; ; ）そうお言葉をいただけてほんとうに光栄です、今後もお付き合いいただけたらと思います *ﾟ (2018年3月1日 11時) (
レス) id: 5e25d46e32 (このIDを非表示/違反報告)
りこ(プロフ) - 綺麗な文章とストーリー性にひとめで心を奪われました。ぜひこれからも頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2018年2月28日 23時) (レス) id: 40f7ee34c3 (このIDを非表示/違反報告)
7.4g(プロフ) - 廿楽さん» どうもありがとうございます、光栄です（ ; ; ） (2018年2月26日 17時) (レス) id: 5e25d46e32 (このIDを非表示/違反報告)
廿楽(プロフ) - 素敵な文章ですね。僭越ながら応援させていただきます。 (2018年2月26日 15時) (レス) id: 740916317c (このIDを非表示/違反報告)
7.4g(プロフ) - 綾瀬さん» 嬉しいお言葉とご指摘ありがとうございます*ﾟ読者様の意見として変更させていただきます、今後も是非お付き合いいただけたら嬉しいです（ ; ; ） (2018年2月26日 9時) (レス) id: 5e25d46e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：7.4g x他1人 | 作成日時：2018年2月25日 19時
