検索窓
今日:13 hit、昨日:7 hit、合計:120,625 hit

第97話 ページ8

Aside

……やっちゃった…
これ……私また推しを困らせてる…

なのに……なのに……私の体はただただ震えていて…動かないの……


ごめんなさい…やっぱり私…クズなんです…
ずっと推し推しばっかりで、自分の事しか考えてない最低な人なんです

だから私の2度目の親は居なくなっちゃった…
絶対守るって決めたのに……

約束破ってごめんなさい……


啓「Aちゃん」

『……は……い』



今にも私の声が消えそうで…息するのもやっとだ…


自分が死ぬより

親が死ぬって言われた方がこんなにも辛いなんて


なんで今……どうして今こんなに苦しいの?


前、一人で考えたじゃん…なんで2度も……


私はどうして受け止めないの?

葬式始まる前……前を向いて生きていこうとしたじゃないか…推しが目の前にいたから



私はカッコをつけていただけと言いたいの?



……やっぱり私クズだわ……



啓「……俺はその…Aちゃんが今何を考えているかは分からない…けどこの現状を受け止めきれないのは凄く分かる

でも、なにも迷う必要なんてないんだよ…受け止めなくてもいい

無理して自分を攻めたらだめ、誰も間違っていないから…

ありのままの君で…道に進もう?
Aちゃんの両親からよく聞いてたんだよ…



Aには自由に生きて欲しい…


これがソラさん(A母)の口癖、会う度に、巻き込んで閉まって申し訳ないって言ってたんだ

遺言みたいで強制っぽくなっちゃうけど…俺も君には自由に生きて欲しいんだ…

ヒーローになるならなってもいいし、オタク?になりたけりゃなったらいい…

君の生き方に誰も否定はしないし、今までの君の行動も否定しない



でもこれだけはして欲しくないな…
死ぬとか…そー言う命を投げる行為は申し訳ないけど絶対に俺は止めるから…

第1的に俺悲しいし…」





……前世でも今世でも言われたことの無い言葉…

前世は前世でそこまで辛い人生なんて送ってなかった…でも死を知ったとたん私の中では色々どす黒くて、人とどう関わればいいか分からない……


平凡で暮らしていた分…感情の重さを知らなかった

けど……1人でも自分のことをここまで思われていたということを伝えられると

少し心がほっとした…



推し……いや……昔からのお兄さん的な存在である啓悟兄さんは本当に優しい人だ……


言葉も表情も見ただけで伝わってくる暖かい感情と言葉…



私の不安な感情は少し消えたのだ

第98話→←第96話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (157 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
525人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆいまる(プロフ) - 一気読みしてしまった、、!更新頑張ってください! (2022年1月26日 16時) (レス) id: 3e0b36f278 (このIDを非表示/違反報告)
月夜 - ホークス優しい!!更新楽しみにしてます。 (2021年10月4日 18時) (レス) @page48 id: f649cf9af2 (このIDを非表示/違反報告)
すこまる - 最高ですこれからも頑張ってくださいね! (2021年6月13日 1時) (レス) id: 99c131ba31 (このIDを非表示/違反報告)
なえ - 面白くて一気読みしちゃいました。これからも更新頑張ってください! (2021年2月28日 2時) (レス) id: 7bd6f37d2f (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100%(プロフ) - いや、まじ好きだから続き(`・ロ・´)ハヨ!めっちゃ待ってます!!! (2021年2月24日 19時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なの | 作成日時:2020年10月12日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。