よく分からない京治くん【ハイキュー】

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『……はぁ。お腹すいたァ』




稲荷崎がそろそろ来るぞー行ってこーいって、戻ってきた私を再び校門へ投げつける監督

全く人遣いが荒いんだよ…と思いながらも、京治くんからもらった棒付きキャンディを口の中に入れて待つ





｢飴ちゃん食うとるのに腹減るんかいな｣




『……方言……あ、稲荷崎か』






聞きなれない方言である関西弁…ここに来る関西人は兵庫の稲荷崎だけだ

我ながら初めて聞いたかも、関西弁








｢どーも……案内係おるって聞いたんやけどアンタ？｣




『はい、お待ちしておりました…』





ぺこりと頭を下げて挨拶をすると、ものすごく見つめてくる金髪のお兄さん、飴食べたいのかな？


バレー部ってほんまでかいなぁとしか印象ないけど、まずこの人の第一印象……なんかチャラそう




｢侑、先行くな言うたやろ｣



｢！す、すんません！｣





いや、弱……おもしろ





｢すまんなうちのが｣



『いえいえ』



｢初めまして、俺は稲荷崎の主将の北信介や、さっきマネージャーさんに声掛けたんが宮侑…
こいつ双子やからもう片方もおるんよ、後でする自己紹介はちゃんと聞いとって貰えると嬉しいわ｣






……うっわ……お手本のような主将さんいる

まぁ伊達工、烏野、稲荷崎の主将はしっかりしてるけど、残りの……いややめとこうキリない




『はい……お世話になります、梟谷の2年の雨宮です。メンバーが揃ったみたいなので部屋まで案内しますね。あと稲荷崎にはマネージャーとかいますか？』




｢あー、おん……おるよ、今は……あ、来たわ｣




『？』




｢初めまして！稲荷崎のマネージャーです〜！よろしゅうございます！1年の山中明美って言います｣






マネージャーがいるかと伺ったらばつ悪そうな顔をしつつも呼び、マネージャーさんが笑顔で挨拶してくれた

なんていうか印象的に悪くはないんだけど、笑みが怪しいんだよね。








『梟谷の2年…雨宮です…長いことお疲れ様でした、では時間もないのでご案内致しますね』



｢しっかりしとんなぁ…ほな、よろしゅう頼むわ」



｢おいサム〜飯食ってたら置いてくでー｣



｢やかましいわ…つか角名厚着しとるけど暑ないん？｣



｢いや……なんかバスん中が寒くて｣



｢風邪ひきなや｣



｢うん、気をつけるよ｣







随分と賑やかなバレー部だね。木兎先輩がいっぱいいるみたい

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