よく分からない赤葦くん【ハイキュー】

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『…………あつ』







ちょっとは文句言わずに黙ってなさいとお姉ちゃんに叱られながら浴衣を着せてくれた

しょうがないじゃん、浴衣暑いもん

そして今日は待ちに待ってないお祭りの日…

ここのお祭りは夏休みになる前に開催されていて、バレー部はよく夏の合宿前にあるから今のうちに遊ぼという事になるらしい…


そういや、木兎先輩が1番楽しみにしてたっぽいな…





『ありがとうお姉ちゃん、行ってきます』




｢はいはい行ってらっしゃい〜｣






お祭りは現地集合にしたんだけど、本当は京治くんが迎えに来るとかすごい言われたんだけど

お祭りが開催されている場所の近くに京治くんのおばあちゃんが住んでるらしくて浴衣着せてくれるらしい

それなら現地集合の方が早いしってことになったんだけど本人は渋々了承だからなぁ


拗ねてたらめんどくさいなと思いながら家を後にした







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『…………』







カコカコと下駄の音を立てながら歩いては何とか神社に到着した…なれない靴となれない服で既に疲れているのは言うまでもない


開催されている神社のお祭りはやはり人が多いし様々な雰囲気や香りに充満されている

いい匂いとかするんだけども

ちょっぴり懐かしい思い出を思い出しながら待ち合わせする場所に向かうと京治くんは既に居た







『………………うぁ』








なにかオーラでもあるのだろうか、キラキラしてるように見えるんだけど。気のせいっていう事で京治くんに声をかけようとしたその時だった









｢お兄さん1人？良かったら私達と回らない？｣






｢こんなところで1人は寂しいでしょ？｣







｢高校生？背高いね♡かっこいい♡｣









……綺麗なお姉さん達が京治くんに声をかけてしまったせいで出るタイミングが分からなくなってしまう

しかもものすごく綺麗なお姉さん達だから京治君の隣に居ても違和感がないどころか雰囲気と一緒に馴染んでいる。






『…………』





いつもはこんな思いしないのに、なぜかモヤモヤするこの気持ちはなんなのだろうか…

京治くんはいつもそばに居てくれるお友達なのに。なぜか友達を取られた感覚がした

一緒に行くって言ってくれたのは京治くんなのに、ちょっぴり寂しいと思ってしまう。

でもあんな綺麗なお姉さんたちと京治くんを見ると、雰囲気的に邪魔してはいけないのかなと余計に考えてしまって辛くなったその時







｢A…待ってたよ｣

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