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★新しい生活 ページ7
老夫婦の家は施設の近くにあるこじんまりとした一軒家。
施設の前の道が、いつもの夫婦の散歩コースだった。
暗い目をして、無気力、無表情の子供がいつも同じ場所に立っていたので、とても気になったそうだ。
弁護士を目指す実子は、私を引き取ることに大反対でかなり揉めたそうだ。
｢どこの馬の骨ともわからぬものと、義理でも兄妹になるなんて絶対に認めない！｣とかたくなに拒絶された。
それでも、義父母の決意は固く、実子は家を出て１人暮らしを始めた。
私達３人もよそへ引っ越しをした。
私が施設にいたことを誰も知らないところへ。
中学１年生になる、春のことだった。
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作者名：ayu | 作成日時：2014年8月14日 0時
