復讐と恋とヨングク (ページ21)

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★休憩室ページ21

ヨングクside

休憩室の前を通ると彼女が見えた。

いつもはスルーの俺が何故か、自販機で水を買って彼女のテーブルに近づく。

みんなが俺の女版だと笑うから、ちょっと気になった。

テーブルに伏している彼女。

眠っているとか？

テーブルに水のペットボトルを置くと、その音で彼女が慌てて顔をあげた。

見つめ合ってしまった。

びっくりして、見開いた大きな目が印象的で不覚にも可愛いと思ってしまった。

ミヨンさんが、｢あっ、ヨングクさん…。｣と小声で言った。

｢ごめん、起こした？｣と言うと、首を横に振った。

｢迷惑だったか？｣と言うと、｢そんなことないです。｣と言った。

｢あの…ご迷惑をおかけしてませんか？私、MCのお仕事は初めてで。｣

｢俺だって生は緊張する。｣

｢えっ、そうなんですか？そんな風には見えませんよ。｣

｢みんな同じだから、お互いに助け合おうな。｣

気がつくと、彼女の頭をポンポンしていた。