食べ物の怨みは恐ろしい。４ ページ5
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「まったく……僕の手を煩わせないで下さい。机の上に置いてあったものを無断で食べるなんて、一体全体どこの狸ですか！」
「狸じゃねーし、アナゴだし。そもそもおれは、たぶんきっと、なんも、悪くない！」
テーブルの上にどうぞ食べてくださいと物言いたげな唐揚げを俺が見逃す訳がないだろ！
半場やけくそで言うと、思いっきり頭を叩かれる。
アズールってホントおれに容赦ないよね。
今現在、人目のつかない廊下の端で正座をさせられている。なんでも、唐揚げを無断で食べた罰らしい。正座といえば、尾びれを折り曲げたところに全体重を乗せる座り方なわけだが……
「いっだだだだ！！」
「忍耐力がありませんね」
「いやっ、まじで……死ぬってほんとに無理！！あ"あ"あ"あ"い"っでぇぇえ！！」
既に尾ビレは小刻みに揺れて、悲鳴を上げている。
まじ陸の文化強い、無理、泣きそう。
どうも産まれて十数年、人魚だったおれにはこの座り方は向いていないし、むしろ拷問でしかない。
以前、好奇心でジェイドと一緒に正座を実践してみたのだが、あまりの痛さに歩き方を忘れるという大事件が発生した。陸の言葉でいうと＿＿＿＿痺れ、というやつらしい。(ジェイド・シビレヤバすぎる・リーチとA・足つりまくった・サリール。腹を抱えて大爆笑していたフロイドに命名された)
思い通りに尾びれを動かせず、数日二人仲良くラウンジの仕事に出れなくなってしまったので、アズールからは「絶対に！もう！二度と！やらないでください！」とお咎めを喰らったものだ。
あんときの痛さは、ビックバンのごとく痺れが体内を駆け巡ったのを今でも覚えている。
「ねぇーーまだこれしなくちゃダメ？」
「何を言ってるんですか。お話は終わっていませんよ。あと三回ぐらい同じことを言わないと、貴方は学習しませんからね」
「アズールの中のおれの印象くそ最悪じゃね？」
くどくどと唐揚げの怨念を聞かされて数十分。
モストロラウンジの " 清掃活動一週間 " という罰を貰って事は解決した。
アズールはまだ怒ってたけど、ジェイドが回収しに来たから助かったんだよね〜〜あのまま聴き続けてたらおれの尾びれちょーやばい事になってたし。
ジェイドには今度キノコでもあげようと思った。
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27(にな)(プロフ) - 無名ちゃんさん» 無名ちゃんさん。コメントありがとうございます。はわわ、そう言っていただけで嬉しいです、、、、長ったらしく会話文あまりないので、受けがあまりよくないのかなと考えていたので良かったです涙。励みになりました、、、是非ともご贔屓にお願いします。 (2020年7月18日 19時) (
レス) id: 7dc834a05f (このIDを非表示/違反報告)
無名ちゃん - 初めまして！！コメント失礼します！！あああ、もう文章の表現がお上手というか原作沿いなのにここまで違和感なくオリジナル要素入れられるの尊敬します！！これからも頑張ってください！応援してます！ (2020年7月18日 18時) (レス) id: 760416d1ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：27(にな) | 作成日時：2020年7月9日 18時
