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ちーと23 ページ26

センラさんがお風呂に入っている間癖で服を準備しかける。この人自分でちゃんと持ってきてるわ…
となるまで時間はかからなかった。

台所に行くとなれない自炊でもしたんだろう、という感じのゴミ袋が目に付いた。
洗い物は綺麗に済まされていてうらたさんだなぁとニコニコしたくなった。




「うらたさん…もし、同居辞めましょうって言ったらどうしますか」


明日用のデザートを作りながらリビングにいる彼に問いかけてみる。


「は?」


とだけ返ってきた。




「今更かもしれないんですけど、この調子で色んな人にバレたら良くないじゃないですか…」


夏が終わればと思っていたがもう我慢はできなかった。
luzくんを助けた日くらい…2ヶ月前くらい
magnetをあげてから1ヶ月くらいの今。
あの日あたりから止まらないDM。

うらたぬきとなんかコラボするな
他の歌い手絡まないで
とか

過激なリスナーに関しては僕達の住むマンションの写真を送ってきたりする。


迷惑はかけたくなかった。
けど今日もその日はDMは止まらなかった。
居酒屋でだって半個室の端っこにいたのに隠し撮りをされてた。
幸いプレゼントを受け取るとか事務所がとかもないけど…



「なんかあったら言えって言ったよな。
なんだよ急に」


「いや、あの…もしですよ」


「それでもだろ。なんかあったんだろ」


睨みながら近付いてくる、チカチカとDMの通知で光る携帯と同じリズムで少しずつ。



「…隠しはしません。ただ話す気もないです。
活動自体は順調ですよ…」


センラさんとのデュエットだって
なるっちゃんとのMCだって
1日目はソロ曲もある。
順調のはずじゃん。

料理の手を止めて携帯を直そうとすれば、うらたさんの大きい手に奪われてしまった。
なんかあった時用に彼の指紋を登録してあるから容易く携帯を開かれたしアプリにロックなんてつけてないから
通知を見ては目を見開いてDMに飛ばれた。




ほんっとに最近うらたさんとは上手くいかないなぁ…


今更だけどあの人の誘いに乗るべきだったのかな。


でも私は、僕はうらたさんを支えるって決めた…





「1人で抱え込ませて、ごめんな」




酷く苦しそうなその声に反応する前にうらたさんが横から抱きしめてきた。









「お前が歌い手やめようと何辞めたりしようと
俺は俺だし、お前の傍から離れたりしないから





だから




嘘でもどっか行くとか言うな。
お前が女だろうが男だろうが出会った時に惚れてんだよ」

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妄想太郎(プロフ) - ざゆさん» コメントありがとうございます!のんびりと更新していきますのでのんびりと読んでいただければ! (2020年4月6日 0時) (レス) id: d63c9f3263 (このIDを非表示/違反報告)
ざゆ(プロフ) - すごく面白いです。続き楽しみにしています。 (2020年3月8日 22時) (レス) id: d0019edafb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妄想太郎 | 作成日時:2019年12月30日 20時

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