実験体は逃げ出したい【降谷零】

飼い主は子供 ページ10

コナンside


あれから少し長めの時が立って少し忘れかけていた頃。一本の電話が届いた。俺の家からだ。


「もしもし？」


「あっ！コナンくん。俺今日本について工藤家にいるの。コナンくんは元気かなーって思ってかけたんだけど…迷惑だった？」


犬耳があったらきっと垂れているであろう。そんなことを想像して少し可愛いと思ってしまった。


「ううん。全然！寧ろ退屈してた所だよ」


「そう？ねぇ。そっちに遊びに行っていい？」


俺が今いる場所はポアロ。大丈夫だろうか。安室さん的に。確か潜入捜査で黒の組織に入ってたから顔見知りなんじゃ…


ダメ。絶対駄目だ。会わしちゃなんねぇと直感がそう宣言したので


「駄目。僕が行くまで大人しくしてて！waitだよ！」


「わん。」


少し悪乗りされて電話を切られて顔をあげるとニコニコと俺を見ている安室さんと目があった。


「コナンくん。君の家にはあの眼鏡以外に犬を飼ったのかな？」


「あはは…大型犬だね…」


笑えねーよ。「僕もいきたいな。」とか言いそうな顔してるぞ。安室さん。


「僕もその大型犬気になるな。だけど今は仕事中だからね。今度見させてよ…」


「新一兄ちゃんに聞かないと僕わかんなーい」


会計を済ませ俺は家へ向かった。




「…ゼロイチハチ。」


そう呟いていたことも知らずに

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