実験体は逃げ出したい【降谷零】

年の数 ページ5

「うーん…何歳だろ。」


「えっ。自分の年齢が分からないんですか？」


「うん。何かねー…曖昧な感じ。」


30は行ってない筈。確か兄さんが28？29？辺りだから俺はそれ以下。


「…20は越してると思う。てかそう思いたい。」


「本当ですか？もっと大人っぽい雰囲気があっててっきりもっと年上かと思いました…」


あれ？俺老け顔なのかなぁ…ショック…


「あっ！決して老け顔とかそう意味じゃないですよ！大人っぽいって話であって！」


焦って弁解する蘭ちゃん。


「ふふ。良いよ。別に怒ってないし。」


やっぱり楽しい。彼処にいるときよりも笑える。


「八水さん！ちょっと来て！」


「コナンくん。居たんだ。はいはい。何ですかな」


とついていく。二人には申し訳ないけど俺の親はこの小さな少年のようなものだ。だから優先順位はこの子にある。






「へー。その人と一緒に居れば良いの？」


「うん。明日来ると思うからパンチとか入れちゃ駄目だよ。」


「あはは。蘭ちゃん達の事言ってる？」


きっとコナンくんは何時も本気でなにかを頑張っている。だけど時々其が可笑しくて笑ってしまう。


「色々と有難う。」


「約束したからね。」


そのあとコナンくんも混ざって一緒に工藤家を掃除した。

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