扉の向こう ページ3
「…やっときた。先生」
久しぶりに見たAは明らかに憔悴していた
頬が少しこけ泣き腫らした後であろう目は真っ赤に腫れていた
痛々しいその姿とは反面して
Aのまとう魔力は圧倒的なもので以前よりも増している様に思える
kr「…どうした」
辛うじて言葉が通じそうなため無闇に攻撃しない
「アハッ!先生達久しぶり〜!そんな怖い顔しないでよ〜ww」
いつもと変わらない様子でヘラヘラと笑う彼女の姿は悲しいほど
無意識に眉が顰められる
「…なんで悲しい顔するの?悲しいのは私の方だよ」
tm「A、じゃあ…」
「じゃあじゃない」
普段の彼女なら出ない様な
まるで腹の奥から出された様な
冷たく底冷えした低い声が返された
「たった1人の家族が死んだ。…たった1人の理解者。この魔界で唯一無二の存在」
「プロぺも先生達も私を理解しようとはしてくれるでしょう?」
「でも、この苦痛を味わわない限り一生理解することなんてできない!!」
「それこそ、悪魔の長い一生でも。…あの魔王デルキラでも」
「もう私は縛られたくない。どれだけ我慢したか…。
ねぇ、おばあちゃん、
もう頼る悪魔もいない世界で私が我慢する必要なんて無いよね?」
その瞬間魔力がさらに増幅した
冷たい眼差しがこちらに向く
「もういいや」
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ひよこ - ゆっくり楽しみに待ってます! (4月14日 17時) (レス) id: 20d678a21d (このIDを非表示/違反報告)
厄神(プロフ) - ひよこさん» コメントありがとうございます!!更新が遅くすみません!楽しみにしていてください!(?) (4月14日 9時) (レス) id: 985b73b2b5 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - 続き楽しみにしてます! (4月13日 12時) (レス) @page3 id: 20d678a21d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:厄神 | 作成日時:2024年3月11日 11時