Angel Tattoo [Kim Taehyung]

46話 ページ46

『おかえりなさい、テヒョンさん』

『ただいま』

いつもとは少し遅い5時10分、テヒョンさんが帰ってきた。


『もう指示なしで下準備出来るようになったんだって？偉いね、A』

『ありがとうございます』

テヒョンさんの大きい手で頭を撫でられると天国にでも行きそうなくらい心地良い。


『そうだ、この間言ってた樽俎の話だけど1週間後なんだ』

『参加するんですか？』

『Aは行きたい？』

『テヒョンさんが行きたいなら私も行きたいです』

テヒョンさんは困ったように笑って

『Aに色んな経験させてあげたいから、行こうか』

『分かりました』

『明日ドレスを買いに行こうね、選んであげる』


初めて会った時にドレスを何着か買ってくれてまだ着てないのに新調するというテヒョンさん。

大丈夫と言ったら多分何十着も買ってくるからもう何も言わないことにした。



『Aは多分マナーも分かってると思うんだけど…』

『粗方は教わりましたよ』

『いい子だね、色んな人がいるから何人か面倒臭い奴がいるけど気にしないでね。困った時は俺の名前使って？』

『分かりました。』


テヒョンさんは美味しい美味しいって言いながら私の作った料理を食べる。

私は利福すぎるの。

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