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ナワーブ
朝俺は寝坊をした。
眠い芽を擦りながら食堂へ行くと
そこには純白なこの世界に似合わない美しいAがいた
あいつは食堂の窓から外を眺めていて
悲しそうに太陽に向かって手を伸ばした
ナワ「何してんだよ」
A「、、、！」
Aはおれの声に驚き伸ばした手を下ろした
A「もう一度会いたいなと思って」
ナワ「誰にだよ」
A「、、、、。」
Aは黙って微笑んだ。
ナワ「旦那になるはずだった奴に言いたいのか」
俺がそう言うとAは手を握り唇を噛み
A「そんな時間なんてないわ」
そう言ってまた窓の外を見て悲しそうに俯いた
ナワ「、、、。」
俺は何も言えずに
でも悲しそうなAを見るのが辛くて
彼女の肩に手を伸ばしかけると
俺の手は空を切り
ナワ「、、、。」
止まった
A「、、ん？どうかしましたの？ナワーブさん」
ナワ「あ、いや、、。」
A「ふふ、おかしいです笑」
ナワ「あぁ、おかしいな笑」
お前の方がおかしいよ
A「今日の試合頑張りましょうねっ。」
そう言ってウェディングドレスの裾を持ってかけて行く
あぁ、A。
お前って言うやつは世間知らずだ。
こんな世界にお前は居ちゃダメだ
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作者名：メロン | 作成日時：2020年8月3日 10時
