【文スト】今宵貴方の心を奪いに参ります。…って予告状出したら逆に奪われた。【中原中也】

終わりの覚悟。 ページ10

僕はそっとドアを開けた。









そして、瞬時に暗視眼鏡とテープを取り、しゃがむ。









そして、中原中也の後ろに回り込み、スペードの鍵を本にさした。









中原「…今の動きはなかなか良いじゃねェか。…だが…回り込むだけかァ！？」









中原中也が不敵に笑う。









そして、蹴りを入れようとする。









「本当に回り込んだだけなら単なるカッコつけだよ」









手を前に出し、ぐっと力を込めると、細長い鋭い氷が５本出てきた。









少しでも中原中也が動けば喉に刺さる。









中原「…はっ、そんな手前の企みさえも覆しちまうんだよなァ、これが」









氷が見えない力によって砕かれる。









…だから嫌なんだ、何も通用しないじゃない。









後ろは壁。









「…っ」









壁に押し付けられ、首を絞められる。









中原「…今度こそ手前の処罰は首領が下す。それまで…」









「地下牢でしょ…っ、さっさと…連れて行きなよ…」









中原「…」









中原中也はそっと目を閉じて、僕を床に落とした。









「いっ…たいなあ！下ろす時ぐらいそっと下ろしなよ、阿呆！」









中原「あﾞあﾞ！？どうせ地下牢行きだろ、黙ってろ」









この時は本当に本当にただただ悔しかったし、もう終わりだとも思った。









だけど、あんな事言われるものだから、まあ、何ていうか…









組織って予想外なことばっかで怖いと、その後、つくづく思い知らされることになるのであった。

ありえない話の持ち出し。→←爆発と捕獲。

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