【文スト】今宵貴方の心を奪いに参ります。…って予告状出したら逆に奪われた。【中原中也】

太宰治の落とし穴。 ページ7

太宰side









敦くんは怪盗を尾行してる。









国木田くんは宝石の持ち主と一緒にいる。









上手くいってる。









…なのに…。









カフェから出た後に思いついた手掛かり。









____中也の元に届いた馬鹿げた予告状。









考えたぶんだけ引っかかる。









……今宵貴方の心を奪いに参ります。









…まさか。









太宰「いや…でも…」









…ああ、また１から作戦を考えないと。









太宰「宝石の件の予告状には『宝石を頂きに参ります』…ね。………今宵なんて何処にも書いてなかった」









宝石は今日奪われるわけじゃない。









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「……頭のいい探偵社の人達なら、今日奪われるわけじゃないと思うよね、きっと」









地面で眠る白髪の少年、中島敦を見て笑う。









残念、それこそトラップ。









手元に光る宝石を見つめて呟く。









そして、本をパタンと閉じた。









焦ってる内は私から目を離す。









その隙にマフィアから情報を奪えばいい。









今回のことをまとめると。









中原中也の元に置いた予告状。そこから太宰治に予告状の内容が流れる。









宝石の件を任された探偵社。予告状を比較すると、混乱に陥る。









そして、マフィアに潜り込む僕の邪魔者はいなくなる。









ああ、宝石は色欲の悪魔を呼び出して盗んできてもらった。









誰も夜からは逃げられない。









「夜は怪盗の為の舞台だよ」









さて、今夜の１番の盗みをしよう。

侵入。→←動き出す。

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