カフェで厄介者に出会う。 ページ5
「あーあ…。久しぶりに命の危険を感じる…」
マフィアに情報を持ち出されたから取り返してこい?何度も言うけど、僕を消したいの?
まあ、あらかじめマフィア拠点への出入りを管理してる部下さんはお金と条件で釣っといたから、入るのは簡単だけど。
現に予告状も置いてくれたみたいだし。
「とにかく、さっと終わらせよう…」
?「何をだい?」
「………」
カフェのカウンター席に座っていた僕の隣に男が座る。
太宰治。
異能無効化能力を持ってる厄介な人物。
探偵社。
横浜の人達は勘が鋭いの?
太宰「……。…どうしたのかな?」
「ぁ…」
じっと見すぎてた。
太宰治の目が何かを見極める様な、そんな目になる。
僕はそっと目を閉じて言った。
「…プライベートの邪魔をするのはあまり良くないと思いますよ」
目はその人の心の動きを読みやすい。
悲しみ、嬉しさ、怒り、焦り。
太宰「…そうだね、だったら、聞きたいことだけ聞くことにするよ。怪盗について、何か知ってるかい?」
ここで、「知らない」って言うと逆に怪しまれる。
一般人になりきれ。
「ええ!知ってます!私実は海外に住んでて、ネットでも話題です!かっこいいなあっていつも憧れます…」
太宰「へえ。見たことは?」
「何処に現れるかもわかりませんから…、見たことはないです」
太宰「なるほどねえ。…でも、如何して“かっこいい”なんて思うの?…怪盗なのに。その怪盗はいい怪盗なの?」
…あ。
そういえば、詳細は公にされてなかったはず…。
…落ち着いて、こんな時こそ焦りは禁物。
僕は少し微笑んで見せた。
「いい怪盗ではないと思うけど、予告したことを実行するって何かいいなあって思います」
太宰治を見る。
目が柔らかくなったような気がする。
太宰「…協力ありがとう。助かったよ。それでは、ごゆっくり」
太宰治が立ち去る。
珈琲を1口飲む。
太宰治が振り返った一瞬を僕は見逃さなかった。
…盗聴器。服のポケットに手を入れる。
小型の機械入ってる。
それを握りつぶす。
最初から疑われてた訳か。
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クロマルコ(プロフ) - 面白かったです!頑張ってください!でもあんま無理はしないでくださいね! (2022年8月3日 12時) (レス) @page17 id: 8179e2047b (このIDを非表示/違反報告)
★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年10月22日 0時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
ルチル - これからの展開が楽しみです!続き待機してます。 (2019年4月2日 23時) (レス) id: 32dfaf95b0 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - すごく面白かったです!続きが楽しみです!これからも頑張ってください!! (2016年12月19日 18時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - おもしろかったです! (2016年12月17日 15時) (レス) id: 7140c513ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RaRaRa | 作成日時:2016年11月14日 19時