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一段と騒がしい首領の部屋。 ページ12

「はぁぁぁぁぁ!?無理無理無理無理」









僕は必死に首を振る。









「僕は悪者になるつもりは無いよ」









首領さんを睨みながら言った。









昔、本当に昔。









僕が小学生だった時、母さんが亡くなる前に言った言葉。









“人を笑顔に、人を助けられる人間になりなさい。それが___”









「魔術師のあるべき形。今更形を崩すなんて僕には到底無理だね」









僕はまだ折れないよ。









どれだけ苦しめられても、僕は助ける立場でいたい。







_______________________
中原side









「魔術師のあるべき形。今更形を崩すなんて僕には到底無理だね」








真っ直ぐ首領を見つめる澄んだ瞳から目が離せない。









俺は沈黙が続いているのに気が付き、我に帰る。









首領は何か考えているのか、手を顎に当て、目を閉じている。









最悪処刑だろ。









瞬時にそう思った。









けど、その思いの中で、“あの姿を消すのはもったいない”と思った。









中原「…首領。こいつの教育係は任せてください」









「え?」









森「…そうかい?なら、頼んだよ、中原君」









中原「はい。…行くぞ、アホ面」









「なっ、ちょっと!」









首領の部屋から出て、さっさと歩く。









「ちょっと!どういうことか説明して!さっきの僕の話聞いてたの!?僕は悪者になるつもりはないって言ったんだよ!」









中原「ああ、言ったな。」









俺は立ち止まって振り返る。









「…喧嘩売ってんの?」









中原「おいおい、手前は今鍵やら持ってねェんだ。」









「…そうだね。…返して」









中原「あ?」









アホ面の殺気。









飲み込まれそうな殺気だ。









「母さんの形見だよ。…今すぐ返してよ」









中原「…仕方ねえな。ほら」









差し出すと、瞬時に本と鍵を受け取る。









中原「…さっそく任務だ、ついてこい」









アホ面は俺を睨みながら、ゆっくりと着いてきた。

記憶の女神。→←ありえない話の持ち出し。



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クロマルコ(プロフ) - 面白かったです!頑張ってください!でもあんま無理はしないでくださいね! (2022年8月3日 12時) (レス) @page17 id: 8179e2047b (このIDを非表示/違反報告)
★ayaka★(プロフ) - 面白かったです。続き待ってます (2019年10月22日 0時) (レス) id: 65fd904e63 (このIDを非表示/違反報告)
ルチル - これからの展開が楽しみです!続き待機してます。 (2019年4月2日 23時) (レス) id: 32dfaf95b0 (このIDを非表示/違反報告)
ラ八ル(プロフ) - すごく面白かったです!続きが楽しみです!これからも頑張ってください!! (2016年12月19日 18時) (レス) id: dcc66ec7ef (このIDを非表示/違反報告)
ゆあ - おもしろかったです! (2016年12月17日 15時) (レス) id: 7140c513ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RaRaRa | 作成日時:2016年11月14日 19時

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