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兄妹のギモン ページ9

梅「ねぇねぇ、Aさんと童磨さんはどんな関

  係?」

 『私たち?』

 いざ聞かれると難しい。腕を組んで考えた。

 『……相棒?』

 梅「何か、相棒以上に見えるわ」

 妓「梅…」

 妓夫太郎君を諭して座り直した。

 『童磨とは長ーい付き合いだからね』

 梅「それはどういう意味の付き合い!?」

 『相棒』

 梅「期待したのに」


 わかり易すぎる梅ちゃんを見ていると笑みが零れ

 た。

 プクッと膨れる梅ちゃんの頭をゆるゆると撫でて私

 は言う。

 『梅ちゃんみたいな正直な子は好きだよ、むしろ余

  計に気遣いされると話しづらいし…』

 梅「うふふふっ、嬉しい!」

 妓「よかったなあぁ梅」

 『あっ、そうだ梅ちゃん、妓夫太郎君、明日呉服屋

  に行くって言ったでしょ?』

 妓「はい」

 『鬼は日光に当たったら死ぬって言うか塵になっち

  ゃうから、傘を差していこうか』

 梅「大きな傘じゃないとAさんが入れないわ

  よ!」

 妓「そうだなぁ」

 『そこの心配は大丈夫だよ。傘はちゃんと大きいか

  ら。』

 心配してくれてありがとうと頭を撫でると二人は恥

 ずかしそうに首をすくめた。

 『さ、明日も早いし、そろそろ寝た方がいいんじゃ

  ないかな』


 もう布団は敷いてもらったよと隣の部屋に行くよう

 に促し、二人の後姿を見送ったところで童磨が戻っ

 てきた。

 『さて、今日はどんな話だったの?』

 童「いや〜、人間あるある第一位の子供が死んじゃ

  いました〜哀しいです、寂しいです教祖様〜

  だった!いやいや、にしても人間は哀れな生き

  物だねぇ」

 『鬼になってしまえば楽なのにね。』

 童「そうだよ〜でも、みんながみんな鬼になっちゃ

  ったら俺の食事ができなくなっちゃうからね、

  たぶん飢えで死んじゃうよ俺ら」


 疲れたよ〜と言って私の背中に頭をグリグリ押し付

 ける。

 ボッサボサの髪が首筋にかかって少しくすぐったい

 けれど我慢。


 童「ねぇAちゃん、さっきまで何話してたの?

  俺も知りたいな」

 『明日呉服屋に行こうねって。傘を差していこうか

  って言ったら梅ちゃんが大きな傘じゃないと

  Aさんがはいれないわって。優しいね、あの

  兄妹は』

 童「本当だね」

 『あと、私と童磨の関係性についても聞かれたな』

 童「へぇ?」


 童磨は私の背から顔を上げた。

ご満悦→←行き場のなかった優しさ



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三三七拍子(プロフ) - 留射磨(ルイマ)さん» アドバイスありがとうございます!そこの所ちょっと書き直してみます! (2020年5月7日 16時) (レス) id: 9b74e616b2 (このIDを非表示/違反報告)
留射磨(ルイマ) - しくったなぜに「を」いれたw (2020年5月6日 12時) (レス) id: 6a1df0e410 (このIDを非表示/違反報告)
留射磨(ルイマ) - 童磨様って人のころのこと覚えていた気がするをとちゅうですが(教祖とシスタ一 (2020年5月6日 12時) (レス) id: 6a1df0e410 (このIDを非表示/違反報告)
三三七拍子(プロフ) - 桜さん» ありがとうございます! (2020年4月19日 18時) (レス) id: 9b74e616b2 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年4月19日 18時) (レス) id: f4e7d9a45e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:三三七拍子(三度目の正直) x他2人 | 作成日時:2019年11月17日 16時

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