番外編 (もうそろそろハロウィンなんで) ページ10
いつもの通棚に預かった書類を片付けていた。
時「Aねーえさん」
スキップで近づいてきて背後から抱きつく。
いや、抱きつくというより、あれは最早タックル。
私は驚きのあまり声が出なかった。
『!?何？』
時「お菓子をくれないといたずらするぞー…って」
『あぁ、はろうぃんってやつ？』
時「はろうぃん…？多分そう」
『お菓子…多分あるよ』
隣の戸棚から予め包んであったお菓子を取り出し、
背中にくっついたままの無一郎に渡した。
すると、心底嬉しそうに笑って言った。
時「ありがとう。…イタズラもしたかったなぁ」
『イタズラ？』
時「うん。」
暫く私の背にくっついたまま考えているようで、さ
っきからあーでもないこーでもないと言っている。
遂には私から少し離れて畳の上をゴロゴロ転がる。
時「！そうだ」
何か思いついたのか、私の背に再びくっついた。
『…？』
時「今日1日ずっとこうしとくの」
『それ…イタズラの範疇に入るの？』
時「僕にとってはイタズラだよ」
無一郎の謎のイタズラを受けつつ、その日は蝶屋敷
に行ったり、みんなの屋敷を回ったりしていた。
……みんなはろうぃんだと騒ぐのだ。
胡「あらあら〜時透君じゃないですか〜どうしたん
です？A姉さんにくっついて」
時「イタズラ」
胡「あぁ、はろうぃんですか？」
『お菓子あげたのにイタズラされた…てか、イタズ
ラされてるの。』
伊「理不尽だな」ﾈﾁﾈﾁ
時「伊黒さんにだけは言われたくなかった」
伊「何だと」
互いに私を通して睨み合うふたりを宥めて私はため
息をついた。
来年はどんなイタズラをされるのだろう。
無一郎はお菓子をあげても毎年イタズラしてくるし
私はそう考えながら、さっきから食べていた飴をガ
リリと噛み砕いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 128人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
三三七拍子(プロフ) - サブレさん» ありがとうございます！マジでモチベアップに繋がります！これからも頑張ります！ (2019年11月3日 15時) (
レス) id: 9b74e616b2 (このIDを非表示/違反報告)
サブレ - めちゃくちゃ面白いです！投稿頑張ってください (2019年11月3日 15時) (レス) id: f23e27acb6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：三三七拍子 | 作成日時：2019年10月22日 21時
