検索窓
今日:4 hit、昨日:8 hit、合計:78,108 hit

綻び ページ32

宇「竈門炭治郎!!お前に感謝する!」



 宇髄が叫んだのを合図のようにして炭治郎君の後ろ

 から鬼の首に刃を突き立てようとした。


 しかしその刃も、鎌によって防がれてしまった。


 「お前らが俺の首斬るなんて、無理な話なんだよな

  あぁ」



 不敵に笑った鬼。

 血鬼術の気配を感じて何時でも受身を取れるように

 する。


 宇「竈門!踏ん張れ!!」


 私たちは屋根から放り出された。



 「お前、なんでそんなに死なないんだ?」

 私に向かって鎌を振りかぶりながら問う。


 そんなの知ったことかよ


 わかるのは、私の運の良さ、父様の血。それだけ

 だ。


 キンキンと金属音と火花を散らしながら刀と鎌が交

 わる。時に腕を、時に足を斬られるも、攻撃の手は

 止まらない。



 地を蹴る音と、瓦礫が崩れる音しか聞こえない。


 宇「A!!」

 宇髄が私の腕を掴んで上に投げ、上からの攻撃を指

 示した。

 『了解!!』

 
 一番動きを止める確率が高い技…


 『花の呼吸 仇ノ型、金木犀!!』


 鬼の傷を抉るように突く。

 刀を一回一回引き抜く度に、毒によって肉が崩れる

 音がした。

 もう効いてきたのか。



 「お前…何か毒盛ったなあぁ!?」

 激昴する鬼。

 『今頃気づいた?』

 ガガガガッと鎌が地を滑る。

 毒がだいぶ効いてきたようだ。足取りがふらついて

 きている。


 宇「Aを舐めるなって言っただろうが!!」

 片手に握られた鎌で攻撃をしてくるが、威力が半端

 ない。


 『宇髄!!油断しないで!!』

 宇「知ってるわそんぐらい!!」

 鬼の肩を斬り落とすと、再生速度が遅くなっている

 のが目に見えて解った。


 鬼の動きが一瞬止まる。


 影を落としたその口元は弧を描いていた。


 メキメキと音がして斬り落とした肩が再生する。


 嘘でしょ…!?もう分解したの!?


 「あぁ、なかなかいい毒だなあぁ」

 距離を詰めた私達の身体に鬼の鎌が突き刺さる。

 
 毒も強くなっているようだ。息苦しい…!!


 『宇髄、これヤバいかも。1回中断だよ』

 宇「何言ってるんだよお前」

 互いに言葉を交わしている途中にも鎌は私達を容赦

 なく襲う。

 『譜面。』

 宇「!!」


 『もう使っちゃっていいかな、血鬼術』


 宇髄の顔色が変わる。



 宇「血鬼術って!!お前…!!」

 『ごめん。帰ったら話す』

最終手段(短いです!)→←役に立てないなぁ、私は。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
128人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 愛され ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

三三七拍子(プロフ) - サブレさん» ありがとうございます!マジでモチベアップに繋がります!これからも頑張ります! (2019年11月3日 15時) (レス) id: 9b74e616b2 (このIDを非表示/違反報告)
サブレ - めちゃくちゃ面白いです!投稿頑張ってください (2019年11月3日 15時) (レス) id: f23e27acb6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:三三七拍子 | 作成日時:2019年10月22日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。