出会い 不破side ページ20
「アンタなんかサイテーよ！二度と来ないわ！！！顔も見たくないっ！！！」
いったいなぁ………シャンパン投げんなよ。
そう心の中で悪態をつく、こういうことは何度かあった。
別段何かを思うこともなく、ヘラヘラと薄ら笑いで謝る。
飽きたのか女性はヒールの音を鳴らして路地を抜けた。
その後ろ姿がぼーっと眺めていたら、一連の流れを見ていたであろう女の子と目が合った。
やっば〜、まずいもの見せちゃったかなぁ
「んぁ？ごめんね〜、嫌なもの見せちゃったね。お客さん？じゃ、ないかぁ！ははッ………子供がこんな時間にここにいたら危ないよ、送っていこうか？」
『お兄さん………いつ退勤するんですか？』
「へ？」
え、今この子なんて言った？退勤？え？
『いや、その、心配になったんで！なんか顔色悪いしまともな食事してなさそうだし！！その！うちでご飯食べませんか？！』
女の子は超早口でそう言った。
何この子、めっちゃおもろいやん！
「もうすぐ退勤だから待っててくれる？」
『っ……はい』
どこか気まづそうに視線を下に向けた女の子。
今日は何だか楽しいなぁ。
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女の子の後ろを着いて歩く。
よく見れば自分より2回りも小さくて、17とかかと思ってたけどそんなことなくて中学生っぽかった。
ていうか、こんな時間に歌舞伎町とか親御さん心配しない？え？俺大丈夫？？
「なんかごめんね〜？これバレたら店長に怒られるかなぁw」
『いえ、その、私が連れてきただけだし。怒られるのは私だと……思います。』
「親御さんは？」
『今日は帰ってこないです。帰ってきても明日の昼くらいだと思います。』
「そっか、なんかごめんね？」
『謝るのやめてください』
「わかった」
なんか凄い顔で謝るのやめてって言われた。
そんなこと思いながら歩いていたら、いつの間にか着いたらしい。女の子の家はそんなに大きくなくて普通くらいの一軒家。
ポストには大量の紙が挟まってた。
『ここです、先上がっててください。家具とか好きに使ってくれていいです。』
そう言って女の子はさっさとキッチンに向かってしまった。
とりあえず言われた通り好きにくつろぐことにした。
ふかふかそうなソファに座ってテレビをつけてリラックスしてた。
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新作です↓
剣持落ち
【2j3j】25歳までに死にたいあの子【knmc】
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作者名：はくり | 作成日時：2022年8月31日 7時
