9話 ページ9
山田一郎side
「友達が出来た」
夕食時、三郎の口から思いもしない言葉が飛び出した。
いや、出来てくれればと願っては居たのだがまさかそんな事が本当にあるとは思っていなかった。
嘘だろと最初は馬鹿にしていた二郎も三郎の表情を見て話を聞く気になったらしい。
二郎もなんだかんだ言って三郎を心配していたのだ。
当の三郎は嬉しそうにその友達の話をする。
「彼とは趣味が合うんだ」
趣味というとあのボードゲームの事だろうか。同年代であれが趣味で三郎の相手になる人物なんて限られている気がする。
「今日初めてあったんだけどね」
聞き終わる前に俺と二郎が音をたてて立ち上がった。
正直、やめておけと口走りそうになったが頭のいい三郎の事だ、そんな事言われなくても分かっているだろう。
今日出会って、ろくに友達の出来ない三郎と趣味が会う人間なんてあまりにも出来すぎている。
「そ、ソイツは信用出来るのか？」
二郎が言葉を選びながら聞く。
三郎は珍しく二郎の問に丁寧に答える。
「ああ、多分ね。僕がチンピラに絡まれているのを助けてくれたんだ」
俺と二郎がまた音をたてて立ち上がった。
それを先に言え！
チンピラに絡まれた？いや、ありえなくもない話だが。
「な、名前は？」
「えっとね、“知友”」
知友？その響きに覚えがあった。
いつだったかアイツ…左馬刻が口にしていた。
たしか電話をしていて…
『相変わらず綺麗な声だな』
そうだ、珍しくアイツが人を褒めていた。だから覚えていたんだ。
「ソイツの声は綺麗だったか？」
「？たしかに言われてみれば…」
三郎は戸惑いつつも答える。
確証はない。ただそれが左馬刻の関係者の知友だと、何故かそう思えてならなかった
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こんにちは、作者です。ただの宣伝なのですが、よければこちらの作品もごひいきに。
男性声優好きさん向けです。
勘違いさせてしまったのは謝るからこっちにくるな【男性声優】
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まぁにゃん(プロフ) - りっぴょんさん» そう言って頂けると嬉しいです！更新頑張ります！ (2019年12月8日 12時) (
レス) id: 4f60f06f3d (このIDを非表示/違反報告)
りっぴょん(プロフ) - 文章が読みやすく惹き込まれます。続きを読む手が止まらないっ…！！お気に入り登録させて頂きました。 (2019年12月8日 12時) (レス) id: d00b99b79a (このIDを非表示/違反報告)
まぁにゃん(プロフ) - 。＃vll さん» ありがとうございます！今直してきました！ (2019年12月8日 8時) (レス) id: 4f60f06f3d (このIDを非表示/違反報告)
。＃vll - あの、四話のホストをやれなくもないだろうが。の「だ」が「ど」になっています、僕の勘違いかも知れません。作品はとても面白く続きを楽しみにしています！応援しております！ (2019年12月8日 2時) (レス) id: 01ebef5845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まぁにゃん | 作成日時：2019年12月5日 23時
