愛を知らないモブ

21 ページ22

校舎裏






宮侑に呼び出され校舎裏に連れていかれた









『.....なにか？』









侑「お前....みずきの事どう思っとんのや」









何その恋愛漫画である問いかけ









『それ...あんたに言う必要ある？』









侑「どう思っとんのか聞いとるやろ」









『.......』









めんどくさ.....こいつに呼び出されるだけでファンの奴らに締め出されるんだから関わらないで欲しいんだけど









『.......親友と思ってるけど』









口から出た言葉に心の中で笑ってしまう









侑「嘘つくなや....」









そう言ってあいつはポケットからスマホを出すと何かを流し始めた









"『めんどくさいのみずきと登校するの』"









驚いた､まさか聞かれていたなんて









侑「これ､なんやねん。」









『.......そのままの意味だよ。あいつと登校するのはめんどくさい。あいつとなんて関わりたくもない』









侑「っお前ふざけんなや！」









そう言って私の胸ぐらを掴む









『っ...あんたには関係ないんだからそこまで怒る必要も無いでしょ』









侑「好きな女の悪口言われてんのや！怒らんわけないやろ！」









『はぁ....みずきの事そんなに熱愛してんのね。それで？どうするわけ？私をここで殴る？悪くなるのはあんただけど』









侑「ふざけんのも大概にせぇ！あいつはお前の事親友や〜ゆうていっつも笑顔でお前の事話してんねんぞ！」









侑「今日は一緒に行けんかったけどまた明日一緒に行けるからって...そう言いながら辛い顔しとってんぞ！」









『......................









だから何？』









侑「っ！....これ以上みずきの事傷つけんのやったら許さへん､俺らが動くで」









『........口を開けばみずき､みずきって』









『みずきが傷ついてた､これ以上傷つけるなら許さない？？』









『知らねぇよ！そんなこと！あいつが私を親友だと思ってるなんて反吐が出る！私はあいつの事なんて親友だと思ってもねぇよ！』









『お前らみたいな脳内お花畑の奴らに何されようがどうだっていい！みずきが！あいつが私と同じくらい傷つけば良いんだよ！』

22→←20

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す