友だちになりたいんだ【SnowMan】 (ページ3)

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いつの間にか祖父母の家に着き、挨拶をしてさっと片付けをし、あの建物に向かった。

だが目の前にして目黒はあっけにとられていた。

目黒「こんなに階段があるなんて聞いてない…」

そりゃ、元気な祖父でも来ることができない、と納得しながらも、

この暑い中、この段数をのぼりきるのに高校生の目黒でもさすがに気が引ける。

目黒「でも、気になるしな…」

ここは、気合いだ。

気合を入れて、目黒は階段をのぼりはじめた。

目黒「っしゃあ！」

目黒は見事にのぼりきってみせた。

緑の多いここでは風が吹かずとも心地よい。

サイドには狛犬。

やはり神社だろうか。

じゃあ、その男は神主？

しかし、袴をきた男性は…

目黒「いた…。」

2人。

2人？

目黒の頭に疑問が生まれる。

祖父の話し方からすると1人だと思っていたのだ。

背丈の似た少年が2人。

水色の袴をきている。

？「なにしにきたんだ。」

？「翔太、言葉遣いには気をつけること。」

？「チッ、はぁ…」

？「ようこそ、おいでくださいました。」

目黒「ど、どうも…」

急に話しかけられ戸惑いながらも言葉を返す。

そして、サイドに違和感を感じた。

さっきまであった狛犬がなくなっているのだ。

もしかして…。

？「涼太、こいつ勘づいてやがる」

目黒「や、やっぱり…」

？「うまくやり過ごせませんでしたね。僕達はそこの狛犬の翔太と涼太でございます。」

目黒の思ったどおりで、2人の正体は狛犬だった。

2人、いや、2匹の狛犬は自己紹介を終えるとほうきで地面を掃きだした。

もっと、なんか説明しろよ！と目黒は思うが大人しくその2人を見ていた。