友だちになりたいんだ【SnowMan】 (ページ15)

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2人が山を降りると時代劇でよく見る光景が広がっていた。

江戸時代の町。

遠くには立派なお城、教科書でよく見る町人や百姓。

着物を着た女性、刀を持っている男性。

目黒「マジで江戸だ…。」

らう「こっち」

目黒はらうについていく。

しばらくして、

バーン

と、大きな音が響いた。

鉄砲の音だ。

らう「あれ…」

目黒「きつね…もしかして、」

きつねが2匹と猟師が2人。

猟師は少し顔が似ているような気がする。

らう「あのきつねと猟師は兄弟。猟師の2人は町一番の腕前なの。でも…」

目黒「でも？」

らう「人まで撃っちゃうんだよね、あの2人。簡単に言うと怒らせたらやばいの。だから、化け狐には気をつけて」

ひかるくんとこーじくんは温厚そうなのに。

目黒は2人と2匹を見つめた。

「照兄、こいつらすばしっこいわぁ」

「息を殺すんです。それが基本。」

弟が銃を構えた瞬間、2匹のきつねは高く跳ね上がった。

「うあ''！」

「うぐっ」

そして、首に噛み付いた。

勢いよく血が噴き出し、きつねの赤毛をさらに真っ赤にさせていく。

きつね2匹が猟師から離れると、

猟師の胸からそれぞれ、黄色の魂とオレンジの魂が浮き出し、きつねの目に沈んだ。

らうのとき同様、人間が立ち上がった。

そして、きつねを見つめ、2人は銃を捨て去っていった。