くろいろみどり

同期の好奇心 阿部side ページ18

今日の午前中。

めめが仕事でいない時間に借りていた漫画を返そうとふっかの家に行った。


深澤「おー、仕事のときで良いのに」

阿部「でもふっか荷物多いもん笑」

深澤「ありがとな。あ、ちょっとゆっくりしてく？」

阿部「じゃあ、ちょっとだけ」


ソファに誘導され腰をかける。

そのときに見つけちゃったの。

少し低めのテーブルの上にある小瓶を。

でも、そのときはなんなのかわからなくて


阿部「ふっかー、これなに？」


と、聞いた。


深澤「んあ？ちょっと待って。はい、コーヒー」

阿部「ありがと。で、なにこれ？」

深澤「あー、その小瓶？興味本位で買ったんだけどさ、買ってから俺使う時ないじゃんって気づいて飾ってる」

阿部「飾ってる…？」


ふっかの思考はよくわかんないけど

興味本位で買っちゃう小瓶ってなんなの…。


深澤「あげるよ？それ」

阿部「え、いいの？飾ってるのに？」

深澤「明日休みでしょ？飲んでみ？今日。目黒いないときに」

阿部「…？まあ、うん、わかった。ありがと」

深澤「おうよ」


結局何もわからないまま家に帰り

お風呂上がりに飲もうと冷蔵庫で冷やしておいた。

19時くらいになってお風呂に入り、

上がるとめめも帰ってきて

お風呂に入っていった。


阿部「あ、飲も。」


めめはいない。

俺は全部飲み干した。

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