暗殺者やってます【ONEPIECE】 (ページ6)

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気配を消して近づく

生憎、そーいうのに敏感そうなデュースは部屋で寝ている

彼の真上から見下ろすように立ち、銃口を向ける

彼は自然系(ロギア)だ。普通の銃じゃ効かない。だがこの銃弾は海楼石で出来ている

ｶﾁｬ

これで引き金を弾けば彼は死ぬ

ｺﾞﾄｯ

『………出来ない』

なんでだ?いつもなら躊躇なく出来るのに、何に迷ってる?

分からない

私はその場を走り去り、船の船尾に行く

『なんでなんだろう。戸惑ってるなんて…』

自分の手を見つめる

『…っｳﾞ』

突然意識が揺れた、苦しい、痛い

さっき飲んだ毒だろうか。耐性ついてると思ってたんだけど…

息が苦しい

『ﾊｧ…ｳｯ…』

ズルズルと崩れ落ちる

苦しみが続いてる中、後ろから誰かが来た

ｴｰｽ「ん?Aか、そこで何してんだよ」

『な、っで…あん、たが…』

よりによって見つかりたくない人に見つかった

すると私の様子に異変を感じたのか真剣な顔になって近寄ってくる

ｴｰｽ「おいっ!!大丈夫か!!しっかりしろ!!」

おいっ船医!!と騒ぐ
すると、部屋に居たであろうデュースが慌てて出てくる

ｴｰｽ「いいところに!!デュース、Aが苦しんでんだ!!どうすりゃいい!!」

ﾃﾞｭｰｽ「さっきの毒が回ってきたのか!!」

だから言っただろ!!と叱られてしまう
でも今は反抗出来るほど余裕がない

ﾃﾞｭｰｽ「熱もある、本当なら即死だぞ!!」

船長、すぐに医務室に運んでくれ。とエースに言う

ｴｰｽ「あぁ!!分かった」

そう言っては私を軽々と抱えて船内に走り出した

ｶﾞﾁｬ

慌ただしくドアを開き、すぐさまベッドに横にされる

そしてあとからやってきたデュースが解毒薬を持ってきた

ﾃﾞｭｰｽ「これを飲め、数時間後には楽になるだろう」

口に入れられ、水を含まされる

ｺﾞｸｯ

『ﾊｧ…ﾊｧ…』

ｴｰｽ「Aは助かるよな?!死なねぇよな?」

不安そうにデュースに聞く

ﾃﾞｭｰｽ「あぁ、大丈夫だ。」

ｴｰｽ「A、絶対に死ぬなよ」

その言葉を最後に意識は途絶えた

ーーーー

「おぃ、あの娘がここにいるのは知ってる!!」

「あいつの親は大罪人だ!!」

「さっさと差し出せ!!」

「あいつは世界をも滅ぼす事が出来る!!」

「お前は言われた通りに暗殺してこい、そしたら命の保証はしてやる」

醜い、人は欲望に忠実で酷い生き物だ

でもそれは、きっと私も一緒

親がどんなやつだったかなんて知らない

私は生きててもいいのだろうか