暗殺者やってます【ONEPIECE】 (ページ38)

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嵐の夜だった

『サッチぃい！』

目の前で、サッチが刺された。我が部隊のティーチによって

すぐに走りティーチに蹴りを飛ばすが、やはり長年ここにいたわけでそう簡単に蹴らしてくれない

『なんで！ティーチが！サッチを！』

ﾃｨｰﾁ「ｾﾞﾊﾊﾊﾊ、俺の目的はこのヤミヤミの実だ！見聞色の覇気を無意識に使ったようだな」

『何も刺す必要なんて無かっただろ！』

叫んで動いて蹴って避けられて、

ﾃｨｰﾁ「どうした？能力を使わないのか？ｾﾞﾊﾊﾊﾊ」

私だって使いたい。使いたいけどティーチも私の家族なんじゃないの？使っていいの？

ﾃｨｰﾁ「その迷いが命取りだぜ副隊長、そんなことしてていいのか、サッチはまだ生きている」

何が言いたい

ﾃｨｰﾁ「今ならまだ助けられるんだがなｾﾞﾊﾊﾊﾊ、俺を逃がすか、サッチを見殺しにするか、選べｾﾞﾊﾊﾊﾊ」

『……くっそ！』

頭がフラフラする、熱があがってきてるのか

ティーチは許せない、今すぐ倒すべきだ

でもだからといって救える命を見殺しにする訳ない、分かってるくせに持ち出してくるティーチはクソだ！

すぐさまサッチのもとに駆け寄り鼓動を確認する

『…!!』

心臓は微かに動いているが呼吸をしていない、大量に血が出ているし正直今どんな治療をしても間に合わない！

『サッチ！起きてサッチ！』

必死にサッチを揺さぶるが彼は目を開けようとしない

もう、駄目なのかな

後ろであの憎たらしい笑い声が聞こえる

『…あっ』

昔1度だけ使ったことがある技がある
何を失うか分からない禁断の技

その時はきっと私の親の記憶
今でも私の親のことは何一つ分からない

でも、たとえ何を犠牲にしても守るよ。マルコと約束したんだ

涙を拭い、サッチの傷口に両手をかざす

ﾃｨｰﾁ「何をする気だ？」

『"死神の契約(コントラクトオブデス)"』

鮮やかな翠の、まるでエースの蛍火のような光が2人を囲う

サッチの傷口は綺麗に消えていった

ﾃｨｰﾁ「ｾﾞﾊﾊﾊﾊ、こりゃすげえ！どうだ副隊長一緒に来ないか？」

『残念だけど、貴方にこの死神のリードを扱うことは出来ないわ』

ﾃｨｰﾁ「間違いねぇな、また機会があったら今度は仲間にしてやるよ」

ｾﾞﾊﾊﾊﾊと声を聞きながら私は瞼を閉じた