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ｴｰｽ「聞いてくれ皆!!新しい仲間だ!!」
帰るなり早々私の事を発表するエース
この船の船員はエース含めて20人らしい
『Aです。よろしくお願いいたします』
手短に自己紹介する
別に仲良くする必要もない
数日もすればきっと出ていくから
別にこれが初めて乗る船でもない。何回も仲間になったフリしてタダ飯食っていただけ
それに私は海賊なんてものに興味もない
けどここにいる間は少なからず協力はする
出ていくまでは
するとふと1人の船員が呟いた
船員「ちょっと待ってくれ
ｴｰｽ「どうしたんだ?」
船員「そいつ!!よく見れば"死神"と呼ばれる殺し屋の"孤高の暗殺者"Aじゃないか!!」
それを聞いた船員は騒ぐ
船員「なんだと?!頼まれれば必ず標的を殺り、そいつが目の前に現れたらそれは!!」
"死神のお迎え"
そう彼らは言った
確かにそう言われているけど、私だって別に呼ばれたくてそんな事してる訳じゃない
こいつらも結局はそんな縦書きに囚われて本質を見ようとしない
こりゃまた直ぐに船を降りるかな
ｴｰｽ「関係ねぇ!!お前らよく聞け!!こいつがなんであろうとAはもう俺の仲間だ!!」
『っ!!』
初めてかもしれない。私を死神とかそんな風に見るんじゃなくて、
私自身を見てくれる人
そして私は彼らの仲間(仮)になった
翌日、また私は島に降りた
彼らと居ても今は雰囲気を悪くするだけだ
エースはともかく、他の船員は私の事を信じていない
別にいいんだけどね
婆さん「ねぇ、あんた」
私を誰かが呼び止める
婆さん「あんたあのスペード海賊団の仲間かい?」
『え、スペード海賊団?』
婆さんは知らないのかい?!と驚いていた
ごめん私新聞読まないから…
婆さん「最近世間を騒がせてるルーキーじゃよ。ほらこれが火拳のエース」
確かに見せてくれた指名手配書には彼の顔
しかも割と額のいい数字
へぇ、私そんなとこにいるの
そりゃ暗殺しに来たって思われるわな
婆さんにありがとうと言ってから去る
ｴｰｽ「あっ!!こんな所にいたのか!!急にいなくなるから探したんだぜ」
『…私を?』
ｴｰｽ「あぁ!!一緒に街回ろうぜ!!明日には冬島に向かわなきゃ行けねぇし!!」
この人、少しは疑うってことしないのかな
確かに依頼されてないけど、私はいつでも首を取るぐらい…
ｴｰｽ「何してんだよ!!行くぞ!!」
そう言って手を引っ張り連れていかれる
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作者名：モア | 作成日時：2020年6月7日 18時
