音駒にもマネージャーはいるんです!!【HQ】

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『…ごめんな、さい。言ったら帰されると思って』


当たり前だろ?!とちょっぴりきつく言われる
周りのみんなも異変に気付き近寄ってくる


夜久「おい大丈夫かー？なんで隠してたんだよ」

夜久さんは頭を撫でながら顔を覗き込んでくる


『もうすぐ、試合近いし、大丈夫だと思って』


海「風邪を甘くみちゃいけないよ。長引いたらそれこそ試合どころじゃないよ」


ご最もである


『はい、ごめんなさい』


夜久「とりあえず、今日は帰れ？んで明日も休め！」


『でも、マネの仕事』


犬岡「大丈夫っすよ！そんなの1年の俺達に任せてください！」



そのあと研磨が私の荷物をまとめてきてくれた



黒尾「俺が送るわ。帰りに倒れられても困るしな」


あれからいとことも喋らなかった黒尾さん



『では、あとお願いします』


灰羽「Aさんお大事に!!」


黒尾「やっくん、海あと頼むわ」

海「分かったよ。ミケのことよろしくね」


おー、と言って私をおぶって歩き出す









ゆっくり強い振動が私にまでこないように歩いてくれてる



『あの、すいません。怒って、ますか？』


黒尾「あぁ、怒ってる。」



やっぱり…と少し落ち込む
でも私が悪いし。



少しの沈黙が続きそれを破ったのは黒尾さんの方だった



黒尾「お前、責任感強いからマネ業とか他の人に任せるのは悪いとかで、俺たちを全然頼らないだろ」



ゔっと言葉が詰まる


黒尾「今日も体調悪いけど休むと迷惑がかかるとか思ってたんだろ」


『すいません。』


黒尾「…俺たちそんなに頼りないかねぇ。」


『いや、違います！みなさんとても逞しいです』


黒尾「なら遠慮なく俺達を頼りなさい。仲間なんだから。誰も迷惑なんて思ってないから」


こちらを振り向く黒尾さんの顔はとても主将らしくそしてかっこよかった



『ありがとう、ございます。』

なんだが恥ずかしくって背中に顔を埋め隠した
揺られていたら気付けば眠っていた





家に着いた時にはもう部屋で、私をベッドへ運んだ時だった



黒尾「あ、悪い起こしたか。あと勝手に家入った」


気にしないでくださいと声をかける


黒尾「じゃあ、また学校でな」


お大事にと頭をクシャッとする彼を引き止めた



『あの…ありがとう、ございます』


顔を少し隠すように布団を上に上げる


黒尾「……。」

ちらっとみるが何を考えてるのかわからない

そして、私に


黒尾「あぁ、おやすみ」


そう言いおでこに唇を落とし出ていった

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