好きじゃないのに告白を…2【Fischer's】

好きじゃないのに告白を… ページ36

ドアを開け、入る。
中は思った以上に暗く、お化け役の人の顔はあまり見えない感じだった。
頑張って驚かせてくれてるのに、私はそれどころじゃなかったため無。



貴『確か、最後のボス的なのが吸血鬼だった。
そこに行けば…よし。』



暗い道をダッシュで駆け抜ける。

少し赤い光がぼんやりと見えた。



貴『着いた…』



開けると吸血鬼の後ろ姿。

大きく深呼吸をして、今まで伝えたくて伝えたくてたまらなかった言葉を口にした。



貴『あ、あの！



…

…

好きです！…』





???「えっ…



あっ、…俺でよければ…」



貴((よっしゃ！あれ？でも…声が違う？



顔を上げるとそこには、シルクくんの姿。



貴『…(ええーっ！)』



1人でテンパっていると、後ろから女の子たちの声。
次のお客さんが来たみたい。



シ「詳しい話は後でしよう！じゃ！」



私はその場を後にした。






じゃなくて！

えっ？私、シルクくんと付き合っちゃうの！？
先輩はどこにいるのー？
先輩に告白して、付き合って、人生バラ色！じゃなかったのー!?!?

でも…今さら断れないよ…



だって




シルクくん、顔赤かったから。




いや、もしかしたら、赤の光でライトアップされてただけかもしれない！


けど…あんな顔みたら『間違いでした』なんて言えない…







もっと然るべき時が来たらちゃんと伝えよう。
それまではこのまま頑張るしかない。

なんてこった シルクside→←心の準備

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す