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東にある国、トーキーという他の国よりも栄えた国にやってきたマリアとそのペット・トントン。売店や露店が立ち並び、異種人族達がわいわいとすれ違っている中でマリアは首を傾げていた。
「トン坊、竜人がいるのは闇オークションと言ったな」
「トン坊はやめろ言うてるやろ。ああ、闇オークションやけど、どうせ払える金がないんやろ？どうするん」
「直接、商人に会いに行こう。脅す」
「清々しいほどに言い切ったな」
どこまで行っても傍若無人なマリアにトントンは呆れながらも着いていく、そんな性格をもう理解してしまっているのだろう。トントンの目はどこまでも温かった。
暫くして、マリアとトントンは煌びやかな中央通りの道から薄暗く気味の悪い裏路地に入っていく。
いかにも、という場所でマリアは深く帽子を被り、酒瓶片手に隅で座っている老人に話しかけた。
「ミートソースを捨てろ、何だこのダサい合言葉」
「⋯⋯ほう、珍しい。こんなところに綺麗なお嬢さんが来るなんて⋯⋯獣人も一緒のようだし、いいとこの貴族か？それとも慈善活動に来たシスターか？」
「詮索は痛い目を見るぞジジイ」
「⋯⋯どちらでもねえようだ」
老人は見上げた帽子をすぐに被り直すと1つのレンガを強く押し、仕掛け扉にマリア達を案内する。そしてその闇市へと続く細く暗い道を通る間、薄暗い暗闇の中で鼠が駆けた。
それをマリアは目を細めて見ていた。
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n(プロフ) - とても面白いです！特にミートソースを捨てろが好きです (12月28日 18時) (
レス) @page6 id: 9f8fd53d26 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 五十嵐さん» コメントありがとうございます。気まぐれ更新ではありますがあちらも更新していくつもりなので何卒よろしくお願い致します (12月16日 3時) (レス) @page9 id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 - こんばんわ！貴方様の終末の踊り方が好きです！よければそちらも再筆してほしいぐらいです！！！！！！ (12月15日 20時) (レス) id: 400a2c8525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2023年12月15日 8時
