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四次試験を異例ともいえるたった一名の合格者で通過してきたマリア。
完璧な調教を施された豚の獣人である男を椅子に座らせるなり、その上に座る態度の悪すぎるマリアを目の前にして試験官達は息を飲んだ。
「し、質問です。試験番号251番マリア・キャンディーラ。何故、貴方は調教師になろうと思ったのですか？」
「あー？ くだらない質問だな、しいて言うならムカつく獣人がいたから？」
「で、では、何故数多くの獣人や海人や蟲人を薙ぎ倒すだけ薙ぎ倒してその豚の獣人を調教相手に選んだのですか？」
「女に跪くといえばブタだろう？ それにみろこのカワイイ顔！ ンーーお前は可愛いなあ、トントン」
ごくり、と誰かの唾を飲み込む音が聞こえた。
彼女は何もかもが異例だったのだ。
先輩調教師である魔人の試験官達すらまで、彼女の圧倒的な強さと異質さと調教師としての才能を光らせるマリアに呑み込まれてしまいそうだった、と当時を知る豚の獣人トントンは語る。
時は戻り、現在。
マリアは調教師協会から癖のある依頼だけを押し付けられるようになってしまっていた。その事に頭を悩ませるマリア。
「⋯⋯マリア、ホンマに少しくらいは片付けくらいせえや。こんなんただの豚小屋やで」
「うん、家政婦をしてくれてどうもありがとう」
「ぶちおかすぞお前ホンマに」
そしてマリアの初めての調教相手であり、マリアの扱う獣人の中でも最も付き合いの長い男、トントン。
彼もまたあの日あの時、マリアに魅了された男である。
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n(プロフ) - とても面白いです！特にミートソースを捨てろが好きです (12月28日 18時) (
レス) @page6 id: 9f8fd53d26 (このIDを非表示/違反報告)
臓臓臓(プロフ) - 五十嵐さん» コメントありがとうございます。気まぐれ更新ではありますがあちらも更新していくつもりなので何卒よろしくお願い致します (12月16日 3時) (レス) @page9 id: 982e9ff04d (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐 - こんばんわ！貴方様の終末の踊り方が好きです！よければそちらも再筆してほしいぐらいです！！！！！！ (12月15日 20時) (レス) id: 400a2c8525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：臓臓臓 | 作成日時：2023年12月15日 8時
